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あえて選ぶ!水拭きなしロボット掃除機|ただしオススメ機種は限られます|2025年版

掃除
本日のお悩み

「水ぶき」って便利そうだけど・・・実際どうなの?

水ぶき後の床はサラサラで気持ち良いものです。あのサラサラな床を全自等で実現してくれるとしたら、とても快適ですよね。

しかし、ロボット掃除機の水ぶき機能を使うには日々の細かなメンテナンスが必要であること、メンテをサボったら悲劇が待っていることをあらかじめ覚悟する必要があります。

もちろん水拭きが必ずNGな訳ではありません。大切なのは、ご自身のニーズやライフスタイルに合うかきちんと考えることです。

この記事では、購入前に知っておきたい水ぶき機能のデメリットから、ニーズに合わせた最適なロボット掃除機の選び方、そして長く使えるロボット掃除機はどれか?まで解説します。

この記事を読めば、自分のライフスタイルにあった理想の1台を選べるでしょう。

自分のライフスタイルやニーズを考えることは、最適な1台を選ぶための第一歩です。広告に載っている派手な最新機能に惑わされず、自分の生活に最もマッチする1台を探しましょう

結論のまとめ表|時間がない方向け
こんな
方へ
手間の少なさ重視実用性重視掃除クオリティ重視コスト度外視
運用
パターン
吸引のみ
ハイエンドモデル1台
吸引のみ
シンプルモデル
複数台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
+ 水道直結
掃除
の質
吸引のみ吸引のみ最高最高
メンテの手間数ヶ月なし数日に1回。
サボっても致命傷にはならない。
ほぼ毎日。
サボったら雑菌の繁殖リスク。
少ない
コスト少し高い
10万円ほど
安い
1台2~3万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
その他掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびの
ドア開け不要
掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびにドア開け必要
配管工事必須
オススメ機種Roomba Max 705 Vac + AutoEmptyAnker Eufy RoboVac G30roborock Saros10R SwitchBot S10

水拭き機能の現実的な課題:メンテナンスの手間とリスク

いくら「全自動」と謳われていても、水拭き機能には定期的な手入れが伴います。この点を理解することが、水拭き機能を必要かを判断する上で大切です。

汚水タンクの清掃はほぼ毎回必要:広告では全自動との記載も見かけますが、現実的にはほぼ毎回清掃が必要だと考えましょう。

メンテナンスを怠るリスク:こまめな手入れを怠ると、やがて高価な全自動ステーションの内部にまで雑菌が繁殖していきます。ステーションは構造が複雑で丸洗いが難しいため、一度広がった雑菌、ニオイを完全に取り除くのは難しい作業です。

水拭き機能が必要ならハイエンドモデルのみが事実上の選択肢

安価な水拭きモデルは魅力的に見えますが、注意が必要です。

衛生的な水拭きのためには、モップ自動洗浄と、温風自動乾燥機能が不可欠です 。これらの機能がないと、湿ったモップが雑菌の温床となり、かえって不衛生になる可能性があります。

水拭きを重視するなら、「モップ自動洗浄」と、「温風自動乾燥」を備えたハイエンドモデルのみが現実的な選択肢となります。

ニーズ別のロボット掃除機の選び方|4パターンを紹介

ロボット掃除機で後悔しないためには、ロボット掃除機のメンテナンスの手間とリスクをどのように生活に組み込むかが鍵です。

いくら「全自動」でも、人の手入れはゼロにはなりません。ブラシの掃除やセンサーの拭き掃除といった地味なメンテナンスが必要です。手入れを怠れば、当然性能が落ちます。さらに、水拭きモデルではカビや悪臭といった衛生問題にもつながりかねません。

ロボット掃除機の購入パターンは、掃除のクオリティ、メンテナンスの手間、コストの視点から以下の4つに分けられます。

こんな
方へ
手間の少なさ重視実用性重視掃除クオリティ重視コスト度外視
運用
パターン
吸引のみ
ハイエンドモデル1台
吸引のみ
シンプルモデル
複数台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
+ 水道直結
掃除
の質
吸引のみ吸引のみ最高最高
メンテの手間数ヶ月なし数日に1回。
サボっても致命傷にはならない。
ほぼ毎日。
サボったら雑菌の繁殖リスク。
少ない
コスト少し高い
10万円ほど
安い
1台2~3万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
その他掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびの
ドア開け不要
掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびにドア開け必要
配管工事必須
オススメ機種Roomba Max 705 Vac + AutoEmptyAnker Eufy RoboVac G30roborock Saros10R SwitchBot S10

吸引のみ、ハイエンド1台運用|手間の少なさ重視

水拭き機能に伴う日々のメンテナンスや衛生リスクを避け、ゴミ捨ての手間からも解放される、究極の手間のなさを実現します。

こんな方にオススメ
  • 究極の手間なしを追い求める
  • 掃除を日常からなるべく意識したくない
掃除のクオリティ吸引のみ
メンテナンスの手間数ヶ月なし
コスト少し高い(10万円ほど)
備考掃除の度にドア開け必要

水ぶきをあえてしないことで、手間もリスクも大幅減

60~70日に1度のゴミ捨て:ほとんどのハイエンドモデルには、充電ステーションにゴミ吸い上げ機能がついています。これにより、2~3日に1回必要であったごみ収集の手間が、60~70日程度に1回にまで減らせます。

サボった時のリスクも軽い:水を使わないため、メンテナンスをサボってしまっても水ぶきのように雑菌の大繁殖が起こるリスクを大幅に軽減できます。また、サボった後もホコリをちゃんと落とし各種パーツを取り替えれば復活する可能性が高いです。

吸引専用ハイエンド機を選ぶ4つのチェックポイント

優秀なナビゲーションシステム:迷子になるロボット掃除機は選んではいけません。1台で家中を任せるなら、正確なマッピングとナビゲーション性能が命です。性能が低いと、掃除されない部屋が生まれます。

ステーションにゴミ収集機能がある:これがあると、数日に1回必要であったゴミ捨てが、数ヶ月に1回のペースになります。

水拭き機能非搭載:水ぶきは使わないため、吸引専用であることが望ましいです。

長期的に使用できる:せっかくのハイエンド機です。できるだけ長く活躍してもらいたいですよね。メーカーの長期サポート実績が長ければ安心です。
参考:もう一つの大切な視点:長く使えるオススメロボット掃除機はどれ?

しかし、吸引専用のハイエンドモデルは多くない

近年、ハイエンドの吸引専用モデルは選択肢がかなり少なくなっています。これはハイエンドモデルには、水拭き機能付きが前提となっているためです。

コスパ重視の方にオススメ:Anker Auto-Empty C10

Auto-Empty C10は、そこそこ優秀なお掃除機能を3万円を切る圧倒的な低価格で実現している機種です。メリットは以下の通り。

  • 準最高のマッピング性能:ポイントレーザー式を採用したiPath™ レーザーナビゲーションを搭載。アプリでの部屋分割や進入禁止エリア設定など、ハイエンドクラスと遜色ない高度なマッピング機能を利用できます。ハイエンドとの差は、360°回転するLiDARタレット式か、ポイントレーザー式かという点です。これは、地図を完成させるまでのスピードや、複雑な環境を瞬時に認識する能力の差につながります。ただ、実用上は、ハイエンドと同じだと思ってOKです。
  • 約2ヶ月ゴミ捨て不要:掃除機が集めたゴミは自動でステーションに収集されます。
  • 水拭き機能なし

一方、後述するハイエンドのRoomba 705などと比べると、考慮すべき点はあります。

  • 障害物回避機能はなし:AIカメラなどの搭載はないため、ハイエンド機種に搭載される小さな障害物(スリッパ、ケーブル、おもちゃなど)の回避機能は期待できません。「ロボット掃除機のために少しだけ床を片付ける」という習慣が必要になります。
  • 長期サポート実績は不明:交換用バッテリーがAuto-Empty C10の専用品となっています。2025/3発売のため、部品供給がどのくらい長く続くのかは未知数です。当然、このまま長期のベストセラーモデルになり、長期的に部品供給が続く可能性もあります。

多少のデメリットはありますが、マッピング性能が高く1台で家中の掃除を任せることが可能で、2ヶ月ゴミ捨て不要で、価格が3万円を切るのは魅力です。2台買っても他のハイエンド機より安い価格なので、将来的に壊れたら買い換えるスタイルであれば、長期サポート実績を気にする必要がありません。

最高性能を長く使いたい方にオススメ:Roomba 705

Roomba 705は以下の条件を全て満たす、数少ない吸引に特化したハイエンド機です。

  • 最高のマッピング・ナビゲーションシステム:「ClearView Pro LiDAR」で家中を正確にマッピング。「PrecisionVision AI テクノロジー」で障害物を正確に認識・回避します。
  • 最大75日間ゴミ捨て不要:掃除機が集めたゴミは自動でクリーンベースに排出されます。
  • 11年を超える長期サポート実績:iRobot社の長期サポート実績は、ロボット掃除機業界内でもダントツです。(参考:もう一つの大切な視点:長く使えるオススメロボット掃除機はどれ?
  • 水拭き機能なし

ハイエンド機は水ぶき機能搭載が主流になっていることも重なり、現状では吸引専用ハイエンド機はRoomba 705以外に存在していません。水ぶき機能搭載型で水ぶき機能を使わない方法はありますが、それなら素直にRoomba 705を選んだ方がコスパは高いと言えます。

水拭きなし高機能モデル1台運用のまとめ

  • 一言でいうと: 掃除のことを本当に忘れたい人のための、究極の「手間なし」スタイル。
  • メリット: ゴミ捨てからも解放され、日々の手間がほぼゼロになる。
  • デメリット: 水拭きはできない。
  • どんな家庭に?: 掃除の手間を極限まで減らしたい。多忙な共働きのご家庭。

シンプル複数台運用 |実用性重視

基本機能のみの安価なモデルを各部屋に配置する運用法です。これは我が家でも導入しているオススメの方法です。

各部屋に1台ロボット掃除機を配置するので、高度なナビゲーション機能も不要です。

このスタイルは、安価なモデルが前提のため、衛生的な水ぶきに必須のモップの自動洗浄と、温風乾燥機能をつけることができません。吸引専用での運用が前提となります。

こんな人にオススメ
  • コストパフォーマンスを重視したい人。
  • 故障への耐久性、気軽な買い替えなど実用性重視の人。
掃除のクオリティ吸引のみ
メンテナンスの手間数日に1回。ただしサボっても致命傷にはならない。
コスト安い(1台2~3万円ほど)
備考掃除のたびのドア開け不要

「シンプル複数台」運用のメリット

安い:10~20万円する高機能モデルを1つ買うより、1~3万円のシンプルな機種を複数台買う方が安くなります。また、シンプル機種ゆえに、消耗品も安くランニングコストも安いという最高のコスパです。

故障に強い:もし1台壊れても一時的に他の部屋の掃除機を代用可能です。掃除が完全に止まることがありません。さらに、本体価格が安いため、壊れたら修理せず、新品をamazonでポチるという選択肢も出てきます。ポチれば面倒な手続きなしですぐに復旧します。

イノベーションの恩恵を受けやすい:ハイエンドは最新機能を搭載していますが、その価格ゆえに頻繁な買い替えが現実的ではありません。10年後には、「10年前の最新機能」が搭載されています。安価なシンプルモデルであれば、気軽な買い替えが可能です。その時の最新機能ではないもの、数年前のハイエンド機能が搭載されていることもしばしば。最新ではないものの、ちゃんとアップデートされているのです。

高機能モデルより日々の掃除がちょっと楽:高機能1台運用の場合、掃除前に必ずドアを開ける必要があります。しかし複数台あれば、ドア関係なく各部屋を掃除してくれます。

「シンプル複数台」運用のデメリット

ゴミ捨ての手間が増える: 「ダストボックスを開けてゴミを捨てる」という作業を、各部屋のロボットに対して行う必要があります。2〜3日に1回程度行う必要があります。ただし、多少サボっても水ぶきほど致命的にはならないのが良いところです。

設置場所の確保: 台数分の充電ステーションを置くスペースが各部屋に必要です。

スマート機能の限界: 進入禁止エリア設定など、高度な機能は使えないこともあります。(近年はエントリーモデルでもいくつかの機能がついている場合があるため、このデメリットは薄れつつあります。)

シンプル複数台運用 ロボット掃除機を選ぶ3つのチェックポイント

安価:複数台購入のため、できるだけ安い方が良いです。できれば3万円以内には収めたいところ。

長期的に使用できること:安価なモデルとは言え、数万円の買い物です。できるだけ長く活躍してもらいたいですよね。メーカーの長期サポート実績が長ければ安心です。
参考:もう一つの大切な視点:長く使えるオススメロボット掃除機はどれ?

水拭き機能非搭載:水ぶきは使わないため、吸引専用であることが望ましいです。

オススメ機種Anker Eufy RoboVac G30シリーズ

コスパに優れたロボット掃除機のベストセラーであり、代表格がAnker Eufy RoboVac G30シリーズです。

十分な掃除能力、静音性、家具の下に潜り込める薄さ。派手さはありませんが、あらゆる面で平均点以上を取れる優等生です。

しかし、モデルをオススメする最大の理由は、「長く使えることによる、圧倒的なコストパフォーマンス」にあります。

G30シリーズは、2018年の初期モデルから消耗品の互換性が維持されており、7年以上も前の機種の純正パーツが今でも手に入ります。

実際に、先日我が家の5年前に購入した同シリーズの初期モデル(11S)がバッテリー寿命を迎えましたが、バッテリーを交換しただけで完全復活。本来なら約3万円の買い替えだった出費が、わずか5千円弱のバッテリー代で済んだ経験があります。

実は、ロボット掃除機業界は競争が激しく、純正パーツが長く手に入る安価な機種は限られるのが現状です。Anker EufyのG30シリーズは、安く、純正パーツが長く手に入る貴重な機種なのです。

参考:もう一つの大切な視点:長く使えるオススメロボット掃除機はどれ?

「シンプル複数台」運用のまとめ

  • 一言でいうと: コスパ最強のスタイル
  • メリット: 初期費用、ランニングコストが圧倒的に安く、故障してもすぐに安価に解決できる安心感。
  • デメリット: 日々のゴミ捨てや、複数台のメンテナンスといった手間は増える。
  • どんな家庭に?: コスパ重視、トラブル発生時にも手間なく解決したい

水拭きあり、ハイエンド1台|掃除のクオリティ重視

ハイエンドモデルを1台だけ水ぶきありで運用するスタイルです。

こんな方にオススメ
  • 掃除の質が大切!常に床を「サラサラ」の状態に保ちたい!
  • そのためにはこまめな手入れも苦にならない!

水ぶき機能には、メンテの手間とリスクがあったとしても、やはり水ぶきによるさらさらな床は大きな魅力です。

掃除のクオリティとても良い
メンテナンスの手間ほぼ毎日、サボったら雑菌のリスク
コストとても高い(15〜20万円ほど)
備考掃除のたびにドア開け必須

オススメ製品1:Roborock S8 MaxV Ultra

現状で完成度の高い製品の一つがRoborock S8 MaxV Ultraです。ロボット掃除機の弱点であった「隅や壁際」の清掃能力、メンテナンスの手間を削減するドックを備えています。

高い清掃力:吸引力10,000PaのHyperForce®に加え、最大毎分4,000回で高速振動するVibraRise® 3.0モップシステムを搭載しています。

隅・壁際の清掃:伸縮するアームを備えた「FlexiArm Design™」サイドブラシと、壁際まで拭けるサイドモップで、従来のロボットが届きにくかった場所までカバーします。第3社機関の検証でも四隅のカバー率は100%。

全自動ドック:8-in-1全自動ドック「RockDock® Ultra」は、最高60℃の温水モップ洗浄、温風乾燥、本体への自動給水、自動ゴミ収集、洗剤の自動投入まで、多くのメンテナンスを自動化します。

高度な障害物回避:ReactiveAI 2.0障害物認識・回避システムは、ペットの排泄物を含む様々な障害物を認識し、回避します。

S8 MaxV Ultraは、仕上がりを重視する方にオススメです。特に今まで届きにくかった隅のゴミもしっかりとかき出すエッジクリーニング技術に加え、洗剤の自動投入機能などで日々の手間を軽減してくれます。このモデルは、水拭き運用に伴うメンテナンスの手間を、現行技術で最小限に抑える工夫がされています。

オススメ製品2:Roborock Saros10R

2025年に登場したRoborockの新しいフラッグシップモデルです。これまでの「全部入り」モデルの機能性を継承しつつ、よりコンパクトでインテリアに馴染むデザインのドックと、運転時の静音性を追求したモデルです。

主な機能:柔軟に動くサイドブラシ「フレキシブルサイドアーム」や、カーペット上で自動リフトアップするメインブラシなど、S8 MaxV Ultraの長所を継承。加えて、ドック内のモップ洗浄機構を改良し、動作音をさらに低減させています。

このモデルのポイント:運転音が静か、基本的な掃除性能UP、本体の7.98cmの薄型化などS8 MaxV Ultraの良いところを継承しつつ、着実に進化しています。何より、発売直後なので、今後のサポートが長く見込めるというのが魅力です。

水拭きあり高機能モデル1台のまとめ

  • 一言でいうと: コスト度外視で、最高の掃除品質を追求する究極のスタイル。
  • メリット: 吸引も水拭きも一台で完結し、床は常に完璧な状態に。
  • デメリット: 全てのスタイルの中で最もコストが高く、汚水処理など日々の手間もそれなりに必要。
  • どんな家庭に?: フローリング中心で、掃除品質に一切妥協したくないご家庭。

水拭きあり、ハイエンド1台運用 水道直結|コストが許せば理想的

「水ぶきのメンテが面倒なら、水道に直結して給排水を行えば常に清潔な水ぶきができるんじゃない?」という発想です。

こんな人にオススメ
  • 水ぶきのサラサラ感は捨てがたい
  • だけど細かなメンテをやりきれる自信はない
  • 持ち家などで配管工事も可能な方
掃除のクオリティ最高
メンテナンスの手間少ない
コストとても高い(15〜20万円ほど)
備考掃除の度にドア開け必須
配管工事必須

「水道直結」とは?

ロボット掃除機のステーションを、洗濯機や食洗機のように、家の給水管と排水管に直接接続することです。これにより、これまで最上位モデルでも必須だった、人間による水の交換作業が一切不要になります

水道直結のメリットと注意点
メリット(優れている点)デメリットと注意点(導入前のハードル)
究極の手間削減:清水の補充と汚水の廃棄が完全自動化。設置には水道工事が必須:専門業者による工事が必要。
衛生面の向上:汚水が溜まらず即時排水されるため、臭いや雑菌のリスクを最小化。設置場所が限定される:キッチン、洗面所など給排水設備のある場所のみ。
継続的な水拭き:タンクの水量を気にせず、いつでも家中を水拭き可能。賃貸住宅への設置は困難:配管工事はオーナーの許可がほぼ必須。
高い導入コスト:製品価格に加え、別途工事費用がかかる。

水道直結を実現する2つのメーカー

2025年6月現在、水道直結を公式に実現できるのは、日本では以下の2つのメーカーしかありません(*当サイト調べ)。海外ではもう少し選択肢が広いのですが、日本ではまだ未発売のメーカーがほとんどです。

SwitchBot S10 :製品購入時から水道直結ステーションがセットになっているモデルです。最初から完全自動化を目指すユーザー向けの、シンプルで分かりやすい選択肢です。

Narwal 自動給排水システム :対応するロボット掃除機を水道直結仕様にアップグレードする公式オプションです。Freo /Freo X Ultra / Freo Z Ultraが対応しています。

水拭きあり高機能モデル1台 + 水道直結スタイルのまとめ

  • 一言でいうと: 最小の手間と最高の掃除品質を追求する究極のスタイル。
  • メリット: 吸引も水拭きも一台で完結。さらにメンテの手間も最小。
  • デメリット: 水道工事が必要。
  • どんな家庭に?: 水道工事が可能。床がフローリング。

もう一つの大切な視点:長く使えるオススメロボット掃除機はどれ?

ロボット掃除機を買ったからにはできるだけ長く使いたいですよね。

ロボット掃除機の寿命を正確に言い当てることは難しいですが、メーカーの純正パーツの供給体制・実績は、どの程度長く使えるかを考える基準になります。理由は、消耗品がなければ、本体が正常でも買い替えを余儀なくされるためです。

ここでは、純正パーツがいつまで供給されるかの基礎知識からメーカーごとの傾向まで見ていきましょう。

結論

iRobot社には11年以上にわたる圧倒的なパーツ供給実績があり、長期的にロボット掃除機を使いたい場合はRoomba一択と言っても良い状況です。

次におすすめなのが、Anker (Eufy)のGシリーズです。2番目に長い7年以上のパーツ供給実績があります。

ロボット掃除機メーカーのパーツ供給に対する法規制の現状

実は日本には、各メーカーに対し、明確に「〇〇年間のパーツ供給しなさい」と義務付ける法令はありません。(*当サイト調べ)

そのため、純正パーツがいつまで供給されるかを見極めるには、メーカーごとの開発方針と実績を見るしかないのが現状です。

日本は、業界自主規制のみ:全国家庭電気製品公正取引協議会は、経済産業省の指導に基づき、電気掃除機の「補修用性能部品」の保有期間を、製品の製造打ち切り後6年間と定めています。しかし、全国家庭電気製品公正取引協議会は、主に日本の大手メーカーが加盟する団体であり、AnkerやRoborockといった海外に本社を置くメーカーの多くは、非加盟です。
>>全国家庭電気製品公正取引協議会 – 会員名簿

世界では、パーツ供給義務の法規制が進む地域も:EUではメーカーに5年〜10年間の部品在庫を義務付ける法規制が進んでいます。このEUの動きは製品をEUでも販売するメーカーは、必ず意識します。
>>日本貿易振興機構 – EU循環型経済関連法の最新概要‐エコデザイン規則、修理する権利指令、包装・包装廃棄物規則案‐(2024年11月)

修理する権利:こうした世界の流れの背景にあるのは、「修理する権利」運動の高まりです。修理する権利とは、消費者が購入した製品を、メーカーや正規代理店に限定されず、自ら、あるいは選択した独立系修理業者を通じて修理できるように、部品や修理マニュアルの提供をメーカーに求めるものです。
>>第一生命経済研究所 – 修理する権利(Right to Repair)とは?

まとめると、日本におけるパーツ供給の現状は以下の通りです。

  • 日本においては、ユーザーが明確に頼れる法規制はなく、サポート体制はメーカーの善意に委ねられている
  • とは言え、世界の流れを見ると各ロボット掃除機メーカーは長期的なサポート体制構築を意識している(ハズ)
  • 結局は、日本においてはメーカーごとの実績を見るのがわかりやすい。

各メーカーのパーツ供給実績

公式には部品保有期間を明言していない点は各社共通ですが、パーツ供給実績にはバラツキがあります。

iRobot社には11年以上にわたる圧倒的な実績があり、長期的にロボット掃除機を使いたい場合は、Roomba一択といっても良い状況です。

Anker (Eufy)は2番目に長い実績がありますが、互換性に配慮されたシリーズと、そうではないシリーズが混在しています。11Sのパーツが使えるシリーズであれば安心して良いでしょう。

SwitchBot、Narwalは極端に実績が短いですが、これはそもそも参入が遅く、最も古い機種で2年前であることが理由です。実力はまだ未知数と考える方が適切です。

メーカー公式部品保有期間観測される部品供給実績(最古モデル)[6]ソフトウェアサポート
iRobot規定なし[3]11年以上 (ルンバ 600シリーズ, 2012年)  [1][2]優良 (8年以上)  [4][5]
Anker (Eufy)規定なし[3]7年 (RoboVac 11S, 2018-19年)  [7][8]公開情報なし[3]
Roborock規定なし[3]4年以上 (S5 Max, 2020年)  [9][10]公開情報なし[3]
Ecovacs規定なし[3]5年 (OZMO950, 2019年) [11] [12]公開情報なし[3]
SwitchBot規定なし[3]2年以上[13][14]公開情報なし[3]
Narwal規定なし[3]2年以上[15][16]公開情報なし[3]
メーカーごとのサポート体制一覧
出典一覧(クリックで開く)

パーツ供給を長くしにくい、メーカー側の事情も知っておこう

このように見ると、「パーツ供給実績が短いメーカーは不誠実なのでは?」という思いを持つ方も多いはずです。ここでは少し視点を変えて、パーツ供給を長期的に維持しにくいメーカー側の気持ちも知っておきましょう。

長期的なパーツ供給とイノベーションは基本的にはトレードオフの関係です。

パーツ供給の長さイノベーションの大きさ
互換性・パーツ供給重視長め互換性に配慮するため、ある程度制限される
イノベーション重視短め互換性を気にせず最先端を追求

さらに、ロボット掃除機業界はイノベーションが激しく次々に新しい機能が出てくる成長中の業界です。イノベーションと長期サポートをどのように両立するかは各社の悩みのタネなのです。

そんな中でも、パーツ供給にも11年と長期のパーツ供給実績がありつつ、業界をリードし続けるiRobot社(ルンバ)は特殊な存在と言えるでしょう。

注意|バッテリーだけは純正品を使おう

ロボット掃除機のサードパーティ製の消耗品は安く魅力的です。

ブラシなどは、非純正品を使うことも選択肢の1つでしょう。しかし、バッテリーだけは、安全に関わるため必ず純正を使いましょう

経済産業省や、製品評価技術基盤機構からも、安価な「非純正バッテリー」は火災事故のリスクが非常に高いとの注意喚起が出されています。

実際に建物が全焼する事故も報告されています。安全のためにもバッテリーだけは必ず純正品を使いましょう。

バッテリー交換は簡単?メーカーによる違い

純正バッテリーの交換方法がユーザーで可能かどうかも大切なポイントです。ユーザーで交換可能ではない場合、必ず掃除が止まる期間が発生します。

iRobot社 / Anker社:これらの製品の多くは、ユーザー自身でバッテリー交換が可能な設計です。オンラインで純正バッテリーを購入し、自分で交換作業ができます。

Roborock社 / Ecovacs社 / SwitchBot社 / Narwal社:これらのメーカーの製品は、バッテリー交換のために本体をサービスセンターに送付する必要があります。この場合、交換費用だけでなく、修理期間中は掃除機が使えなくなるという不便さも考慮する必要があります。

ロボット掃除機購入時のよくある質問(FAQ)

Q:水拭きロボットの汚水タンクやモップが臭い・・・

Q
水拭きロボットの汚水タンクやモップが臭うようになりました。どうすればいいですか?
A

一般的には雑菌の繁殖が原因と考えられます。まず、メーカー指定の清掃手順に従ってください。

他にも、クエン酸を薄めた水溶液をタンクや洗浄トレイに浸け置きしたり、モップパッドを煮沸消毒したりする方法もネット上では見られますが、メーカー保証が受けられれなくなる可能性には注意してください。

最も重要なのは、臭いが定着する前にの「予防的」なメンテナンスを習慣にすることです。こまめなメンテナンスをする自信がないなら、水ぶきをしないのも賢い選択です。
参考:水ぶきをあえてしないことで、手間もリスクも大幅減

Q:高機能モデル1台で、掃除のたびに各部屋のドアを開けるのが面倒・・・

Q
高機能モデル1台で、掃除のたびに各部屋のドアを開けるのが面倒です。何か良い方法はありますか?
A

これはどんなにハイテクなロボット掃除機でも超えられない壁です。基本的には、ドアを開けることを習慣化するしかありません。

ドア開けもめんどうだ!という場合は素直にシンプル複数台運用に切り替えましょう。ドア関係なく全部屋掃除されます。

Q:吸引専用モデルを選びましたが、フローリングのベタつきが気になります。

Q
吸引専用モデルを選びましたが、フローリングのベタつきが気になります。
A

素直に雑巾掛けやクイックルワイパーを活用しましょう。週に1回程度ならそこまで負担にはなりません。どうしても自動化したい場合は、メンテの手間とリスクを覚悟して、水ぶきモデルへの切り替えをオススメします。

理想的には、購入前にじっくり考えましょう。どうしても迷ったらRentioようなレンタルサービスを活用して実際に試してみることをオススメします。

Q: 「ミドルエンド」のモデルはどうですか?

Q
機能がたくさんある「ミドルエンド」のモデルはどうですか?
A

機能と価格のバランスは良いですが、パーツ供給の面で注意が必要です。メーカーの「顔」であるフラッグシップでもなく、大量に売れる「定番」シンプルモデルでもないため、サポートが比較的早期に終了するリスクがあります。特にイノベーション重視の新興メーカーの、数世代前のモデルは慎重に検討しましょう。

Q: 安い「互換パーツ」を使っても大丈夫?

Q
安い「互換パーツ」を使っても大丈夫?
A

品質にはばらつきがあり、正常に動作しない可能性があることは念頭に置いておけば、コストも抑えられるので使っても良いかと思います。ただし、安全が最優先されるバッテリーだけは純正品を使いましょう。発火などの重大な事故リスクを避けるためです。
参考:バッテリーだけは純正品を使おう

まとめ:後悔のないロボット掃除機を選ぼう!

今回は、長期的に快適に使えるロボット掃除機の選び方を解説しました。

長期的に快適に使えるロボット掃除機の選ぶポイントは、派手な広告に惑わされず自分のニーズやライフスタイルを中心に考えることです。

以下のの4つのパターンから選べば、後悔しない選択ができるはずです。

購入
パターン
吸引のみ
ハイエンドモデル1台
吸引のみ
シンプルモデル
複数台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
水拭きあり
ハイエンドモデル1台
+ 水道直結
掃除
の質
吸引のみ吸引のみ最高最高
メンテの手間数ヶ月なし数日に1回。
サボっても致命傷にはならない。
ほぼ毎日。
サボったら雑菌の繁殖リスク。
少ない
コスト少し高い
10万円ほど
安い
1台2~3万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
とても高い
15~20万円ほど
その他掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびの
ドア開け不要
掃除のたびに
ドア開け必要
掃除のたびにドア開け必要
配管工事必須
オススメ機種Roomba Max 705 Vac + AutoEmptyAnker Eufy RoboVac G30roborock Saros10R SwitchBot S10

この記事を書いた人
hiro

共働き妻と2歳4歳の男の子2人を育てるパパ。
毎日の家事の「しんどさ」と向き合った経験から、誰か1人が頑張るのではなく、家事自体を減らして、家族みんなで笑顔になる方法を模索。
我が家でうまく行った方法を紹介してます。

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