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「手料理に疲れた」あなたへ。完璧じゃない食卓でも、心豊かになるヒント

料理

仕事、子育て、介護、自分の時間…毎日が目まぐるしく過ぎていく中で、『家族のために、ちゃんとした手料理を』と頑張りすぎて、疲れていませんか?

SNSに流れてくる、品数豊富で彩り豊かな食卓を見るたびに、「もっと頑張らきゃ」と焦りを感じてしまう日々…

家族の健康や、食卓を囲む笑顔。 手料理がもたらす温かい価値を大切にしたいと、いつの間にか目指していた「完璧」な食卓があなたの心と体をすり減らしているとしたら…

この記事は、手料理をやめるためのものではありません。むしろ、その価値をこれからも大切にし続けるために、手料理を楽しく、持続可能にしようというご提案です。

「手料理がしんどい」のはなぜ?隠れた3つのコスト

手料理にはお金には変えられない価値があることは、疑いようのない事実です。一方、「手料理は節約になる」とよく言われますが本当でしょうか?

手料理にかかる「見えないコスト」、つまりあなたの貴重な時間や労力にも、一度目を向けてみましょう。

コスト①:あなたの「時間」

総務省の令和3年社会生活基本調査によると、「食事の管理」には1日平均1時間41分もの時間がかかっているそうです。

忙しく働きながら食事の準備、後片付けに毎日約2時間を費やし続けるのは、そもそも無理があるのかもしれません。また、この2時間を節約できれば、本を読んだり、子どもとゆっくり向き合ったり…あなたにとって、もっと価値のある使い方も可能です。

出典とデータの詳細を確認する

食事の管理に1日にかける行動者平均時間の1週間の平均が1時間41分。

  • 出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat),社会生活基本調査,総務省,令和3年社会生活基本調査, 調査票Bに基づく結果,詳細行動分類による生活時間に関する結果,主要統計表, 表1-1,男女,行動の種類別主行動の総平均時間・行動者平均時間・行動者率 – 週全体 – 行動者平均時間
  • 食事の管理とは?: 統計上の分類で食事の準備・保存・後片付けに関連した家事労働時間。献立を考える時間、スーパーへの往復時間、また食べる時間は含まれない。
  • 行動者平均とは?: 該当する種類の行動をした人のみについての平均。対して総平均とは該当する種類の行動をしなかった人を含む全員についての平均。
  • その他補足: 同じく令和3年社会生活基本調査によると「買い物」には平均70分かかっているそうです。ただし、この「買い物」には服などのショッピングも含まれるので解釈には注意。

コスト②:本当に「健康的」?

「手作りだから栄養満点」と信じたいところですが、専門家でもない限り、毎食完璧な栄養バランスを整えるのは至難の業です。例えば、国が推奨する「食事バランスガイド」を完璧に守ろうとすると、大変です。

実際に農林水産省の令和元年度 食育白書によると、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合は37.3%しかいませんでした。また、同調査でバランスの良い食事を食べる回数を増やすために必要なことを調査したところ「時間があること」が最も多く、次いで多いのが「手間がかからないこと」でした。

栄養満点な手作り料理を実現には高いハードルがあることがわかります。

コスト③:味のクオリティ

手作りの美味しさはもちろん大きな魅力です。しかし、その味のクオリティは驚くほど進化しています。実際に(一社)日本冷凍食品協会の令和7年(2025年)の冷凍食品の利用状況実態調査によると、冷凍食品の魅力として「おいしさ」をあげる人が約半数にのぼっています。

手軽な冷凍食品でも十分に美味しい時代になっているのかもしれません。

それでも手料理が大切な理由

ここまで読むと、「手料理のデメリットばかり?」と感じるかもしれません。 でも、もちろんそんなことはありません。

手料理には、お金や効率では測れない、かけがえのない喜びがあるからです。

  • 五感で味わう喜び: 食材が焼ける音や香り、自分の手で作り上げた料理の温かさ。
  • 心の満足感と達成感: 「美味しい!」という家族の言葉は、何よりの心の栄養になります。
  • 子供の食育:子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるには手料理が欠かせません。

そこで必要なのが、手料理を無理なく、楽しく続けるための工夫です。

手料理を無理なく、楽しく続けるコツ|時短ポイントは意外なところに

「やっぱり手料理で、家族を喜ばせたい」。その温かい気持ちを大切にしながら、無理なく続けるためのヒントをご紹介します。

時短のポイントは料理を①献立 → ②買い出し → ③下処理 → ④調理・味付け → ⑤洗い物という一連の「線」で捉えることです。

流れ全体を見ると、クオリティを下げずに大きく時短できるポイントが見えてきます。

献立|手抜き推奨度:80点

毎日ゼロから考えるのは重労働。「考えない日」を決めたり、ミールキットや献立アプリに頼るのも賢い選択です。ただし、家族の好みもあるので、みんなの落とし所を探るのが大切です。

【我が家で試した結果】朝は固定、昼は各自、そして夜はその日の気分で決めるのが、我が家の心地よいバランス。「夜ご飯くらい、好きなものを食べたい!」という家族の声を受け、夜の献立をしっかり立てるのはやめました。緊急時には常備しているベースブレッドが最終兵器として活躍します。

買い出し|手抜き推奨度:100点

ネットスーパーや食材宅配を活用すれば、重い荷物と移動時間から解放されます。ただし、買い物自体がストレス解消になる人もいるので、全てを宅配にすると逆にストレスになることもあるので注意。

【我が家で試した結果】ネットスーパーと食材宅配に切り替えると、時間的な余裕はかなり増えました。しかし、我が家にとって買い物は良い気分転換でもあったようで、少しストレスが増えるデメリットも。最終的には、基本は宅配に任せ、時々ふらっとスーパーに寄るのが、心と時間のベストバランスでした。

下処理|手抜き推奨度:80点

カット野菜や冷凍野菜、骨なしカット済み魚、お肉、豆腐などを使いましょう。下処理なしで、加熱、味付けに移れます。

【我が家で試した結果】思い切って、野菜はほぼ100%カット済みのものに。「これはカット済み野菜でしょ!」なんてクレームはゼロ。我が家では効果大でした。

加熱・味付け|手抜き推奨度:0点

ここが、手料理感を左右する一番のポイントです。ここにだけは少し気合を入れて、あとは賢く手を抜くのが、無理なく続けるコツ。加熱は場合によって手抜きOKですが、「味付け」だけは手抜きNGです。

【我が家で試した結果】加熱はヘルシオに頼ることも多い一方、味付けだけは必ず妻がやります。子供たちは「ママのご飯が一番!」と大満足。ここに気合を入れるだけで完全に手料理になってます。(ちなみに私の味付けはあまり評判が良くなかったため、妻の仕事となりました…)

洗い物|手抜き推奨度:100点

洗い物は手抜きしても誰も文句言いません。食洗機導入を迷っているならぜひ。食洗機がなくてもお皿をワンプレートにするなど、できることはあります。

【我が家の実験結果】 食洗機が大活躍。食後の憂鬱な時間が、家族の時間に変わったのは、お金には代えられない価値がありました。ちなみに、食洗機は容量が大きいほど良いです。


基本的に加熱・味付け以外の工程は、積極的に手抜きしましょう。加熱と味付けさえしっかりすれば「手料理感」が損なわれることはほぼないでしょう。

手料理を楽にする現代の賢い選択肢

「手料理を毎日完璧に」という固定観念から自由になり、現代の多様な選択肢を賢く使いこなしましょう。あなたの状況に合わせて、これらを自在に組み合わせることが家事を楽にする第一歩です。

家族団らん栄養バランス手間コストこんな時に便利
完全栄養食△ 単調× 栄養補給◎ 完璧◎ ゼロ○ 安い忙しい時、体調管理
外食・宅配◎ プロの味◎ 非日常感△ 偏りがち◎ ゼロ× 高め特別な日、気分転換
冷凍食品○ 高品質△ 工夫次第○ 商品による○ 少ない◎ 安い疲れている時、あと一品
惣菜・弁当○ 安定の味△ 個食になりがち△ 偏りがち◎ ゼロ◎ 安いすぐに食べたい時
ミールキット○ 家庭の味○ 作る楽しみも○ バランス良い○ 少ない△ やや高め献立を考えたくない時
食材宅配○ 新鮮な食材○ 一緒に作れる○ バランス良い○ 買い物減△ 商品による質の良い食材を使いたい時

「手料理=完璧」の思い込みを手放し、罪悪感をなくすことも大切

ほんの少し「手料理」のハードルを下げてみましょう。完璧な料理でなくても、気持ちがこもっていれば、胸を張って手料理と言って良いのです!

市販品を賢くアレンジ: レトルトカレーに焼き野菜を添えたり、お惣菜に手作りのソースをかけたり。惣菜や冷凍食品を上手に活用することも立派な手料理です。

シンプル is ベスト: ご飯と味噌汁、そして卵焼き。そんな素朴な食卓でも、心がこもっていれば、家族にとっては最高のご馳走です。

盛り付けるだけでもOK: スーパーのお惣菜だって、素敵なお皿に盛り付ければ立派な一品に。食卓を囲む家族は、誰が作ったかより、あなたの笑顔を望んでいるはずです。

手料理はゼロから作らななきゃいけないなんて、誰が決めたんでしょう?仕事から帰って時間がない中であなたが一生懸命作った料理は、誰がなんと言おうと十分愛情がこもった「手料理」です。

よくあるご質問(Q&A)

Q
スーパーのお惣菜を使うのは、手抜きで罪悪感があります…。
A

いいえ、全く手抜きではありません。むしろ、時間と心に余裕を生むための「賢い選択」です。家族はあなたの笑顔を犠牲にしてまで、完璧な手料理を食べたいと思っていないはずです。

Q
結局、一番おすすめの時短方法はどれですか?
A

あなたのライフスタイルや、料理のどの工程が一番負担に感じるかによります。この記事で紹介した5つの工程(献立・買い出し・下処理・調理・洗い物)の中で、ご自身が「一番大変だ」と感じる部分から試してみるのがおすすめです。

結びに:大切なのは「心地よいバランス」

手料理は「犠牲の上に成り立つ頑張り」である必要はありません。

手料理の究極の目的は、ご家族の健康や幸せ、そしてあなた自身が笑顔で食卓を囲むこと。

大切なのは、あなたとご家族にとって何が本当に心地よいバランスなのかを見つけることです。

時には完全栄養食で効率を極めたり、美味しい冷凍食品やデリバリーを賢く活用したり。 そして、心と時間に余裕がある日には、心ゆくまで手料理を楽しむ。

そんな、あなたらしいリズムで良いのです。

完璧ではないけれど、あなたの家族らしい最高の食卓を、今日から見つけていきましょう。

この記事を書いた人
hiro

共働き妻と2歳4歳の男の子2人を育てるパパ。
毎日の家事の「しんどさ」と向き合った経験から、誰か1人が頑張るのではなく、家事自体を減らして、家族みんなで笑顔になる方法を模索。
我が家でうまく行った方法を紹介してます。

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