こんにちは。hiroです。
「日本の家庭の家事負担をゼロにする」ことを目標に家事負担を減らす方法を研究しています。
どんなサービスにもデメリットはあります。デメリットを詳しく知らないまま利用すると後悔してしまうかもしれません。
この記事では、宅配型トランクルームのデメリットについて詳しく解説しています。
この記事を読めば、宅配型トランクルームのデメリットと注意点、宅配型トランクルームのメリット最大限に活かす使い方がわかります。
デメリットを知ることはサービスを利用する上で重要です。事前にしっかりと理解して、宅配型トランクルームを本当に使うべきか冷静に見極めましょう!
宅配型トランクルームとは?
宅配型トランクルームとは、その名の通り、宅配便を利用して荷物を預けられるサービスです。
従来のトランクルームのように、自分で荷物を運び込む必要はありません。 集荷から保管、そして必要な時の取り出しまで、すべて宅配便で完結します。
ここではその基礎知識をおさらいしましょう。
そもそもトランクルームとは?
トランクルームとは、家の中に収納しきれない荷物を預けることができる、外部の収納スペースのことです。家具や衣類、書籍はもちろん、趣味のコレクションなど、様々なものを保管できます。
トランクルームにもいくつかの種類があり、宅配型トランクルームはその一つです。
トランクルームは大まかに3種類
トランクルームには、大きく分けて3つの種類があります。
- 宅配型トランクルーム:宅配を使って荷物を運ぶ。荷物の管理責任はサービス側にあることが多い。
- 寄託契約型トランクルーム:荷物は自分で運ぶ。荷物の管理責任はサービス。
- 賃貸借契約型トランクルーム:荷物は自分で運ぶ。荷物の管理責任はユーザー側。
ここで「寄託契約」「賃貸借契約」という言葉を聞いたことがない方もいるはずです。トランクルームを利用するに当たっては大切な言葉なのでしっかりと学んでおきましょう。
寄託契約?賃貸借契約?
トランクルームサービスの契約には、大きく「寄託契約」と、「賃貸借契約」があります。
それぞれの契約内容は大まかには以下のとおりです。
- 寄託契約:モノを保管してもらう契約。サービス提供側が保管責任を持つ。
- 賃貸借契約:モノを保管するスペースを借りる契約。保管はユーザー側の自己責任。
つまり、賃貸借契約では、物品が汚れたり、壊れたりしても「自己責任」となるのです。表面上はどちらも「トランクルーム」という名称でわかりにくくなっているので、どちらの契約かはきちんと確認しておきたいところです。
宅配型トランクルームの場合は、ほとんどのサービスで寄託契約になっています。そのため保管責任はサービス側にあるので安心できます。(ただし、契約する際には利用規約をきちんと確認してください。)
参考:寄託と倉庫賃貸借の違い(倉庫業の登録が必要な場合). (2024). Retrieved 21 November 2024, from https://unsogyokyoka-osaka.com/kitakusoukochintaishakuchigai/#001
大まかな分類が理解できたところで、次は宅配型トランクルーム特有のメリットを確認しましょう。
宅配型トランクルームのメリット
宅配型トランクルームのメリットは以下の通りです。
- 安い
- 自分で荷物を運ばなくてOK
- 保管環境が良い
- 管理体制が良い
- セキュリティも堅い
- 何を預けたかの管理もお任せ可能
- クリーニングなどオプションサービスが充実
- 別の場所に送れる(フリマアプリの発送や、ゴルフバッグをゴルフ場へ直送できるサービスも)
最大のメリットは、自宅にいながら全てが完結することです。重い荷物を運ぶ必要も、トランクルームまで出向く必要もありません。
良いことばかりに見える宅配型トランクルームですが、デメリットはないのでしょうか?
宅配型トランクルームのデメリットと注意点
もちろん宅配型トランクルームにもデメリットはあります。
それぞれのデメリットについて、詳細に解説します。
料金体系が複雑
宅配型トランクルームの料金体系は複雑です。
主に以下のような料金がかかります。
- 月額保管料
- ボックス取り寄せ送料
- 預け入れ送料
- 取り出し手数料・送料
- クリーニングなどのオプション料金
- BOX取り寄せから預け入れが無かった時の料金
- 預け入れ不可の品が届いた時の料金
さらに、利用期間、選ぶサービス、プラン、オプションなどによって料金は変わり、無料になったりする場合もあります。そのため、契約前に完璧に計算された価格を出すのは難しいでしょう。
なぜこんなに複雑なの?
料金体系は複雑な理由は、利用料金を低く抑えるためです。
月額保管料以外の費用は基本的に特殊な使い方をするユーザーに大きくかかるようになっています。例えば、頻繁な出し入れをするユーザーは、より多くの送料がかかります。
これを送料無料にしてしまうと、出し入れを頻繁に行うユーザーの送料を出し入れをあまりしない一般ユーザーが負担しなければらなくなります。
これを避けるために、送料など様々な場合の料金が設定されているのです。逆に言えば、複雑な料金体系のおかげで月額保管料を低く抑られているとも言えます。
ただ、複雑でわかりにくいのは事実で、ユーザーが賢くならなければならないのが現状です。
結局いくらかかると思っておけばいいの?
正確にはサービスごとに調べる必要がありますが、月額のコスト+取り出し時1000円くらいの感覚でいれば、後から後悔することはないでしょう。
大まかな相場感は以下の通りです。
- 月額保管料:400円/箱
- ボックス取り寄せ送料:無料が多い
- 預け入れ送料:無料が多い
- 取り出し手数料・送料:取り出し時1度だけ1000円ほど。
- クリーニングなどのオプション料金:サービスによる。
- BOX取り寄せから預け入れが無かった時の料金:500〜1000円ほど
- 預け入れ不可の品が届いた時の料金:1000円ほど。
- 解約料:無料なことが多い。
プランが複雑なのは事実ですが、信頼できるサービスを選べば後から驚くような金額が請求されることはあまりありません。(もちろん契約前にはサービスごとに入念な確認をおすすめします。)
ここまでが1つ目のデメリット、複雑な料金体系の解説です。続いて、「荷物がすぐに取り出せない」デメリットを見ていきましょう。
荷物がすぐに取り出せない
宅配型トランクルームは、荷物の出し入れに時間がかかります。これは宅配を使う以上避けられません。
自分で引き取りに行けば、すぐに取り出せるのでは?
多くの宅配型トランクルームでは自分で引き取りにいけません。
理由は以下の通りです。
保管している倉庫の場所は基本的に非公表
場所がわからないことでセキュリティが堅くなる一方、自分で引き取りに行くことはできません。
倉庫の場所を突き止めても中には入れない
仮に場所がわかっても保管している倉庫に入ることはできません。これもセキュリティ上の理由です。また、スタッフのみの立ち入りにすることで、取り出しや預け入れの作業効率が上がり、サービスを安く提供することにもつながります。
自分で引き取りをしたい場合は、宅配型トランクルーム以外の選択肢を検討しましょう。
送料がかかる
宅配型トランクルームでは、預け入れ時の送料は無料のサービスが多いですが、取り出しには基本的に費用がかかります。
送料は荷物の量や大きさによって異なりますが、おおよそ1,000円〜2000円です。
事前に各社の料金体系をよく確認しておきましょう。場合によっては無料になることもあります。
重いものや大きいものは苦手
宅配型トランクルームは、重いものや大きいものの保管には注意が必要です。
ほとんどのサービスでは、重量やサイズに制限を設けています。例えば、ダンボール1箱あたり20kgまで、あるいは幅68cm × 高さ38cm × 奥行き45cmの専用の箱を超えない大きさまでといった制限です。これを超える荷物は預けられないか、追加料金が発生する可能性があります。
特に、家具や家電など、大型で重量のあるものを預けたい場合は注意が必要です。事前に各社のホームページで重量やサイズの制限を確認しておきましょう。
保管場所が非公表
宅配型トランクルームでは、セキュリティ対策のため、保管場所を非公開にしているケースがほとんどです。「自分の大切な荷物がどこにあるか分からない」というのは、少し不安に感じるかもしれませんね。
しかし、保管場所を非公開にすることには、重要な理由があります。外部からの侵入や盗難のリスクを減らし、預けた荷物を安全に守るためです。
多くの宅配型トランクルームでは、厳重なセキュリティシステムを導入した倉庫で荷物を管理しています。温度や湿度管理も徹底されているので、安心して荷物を預けることができます。
自宅保管、従来型トランクルーム、宅配型トランクルームを比較してみよう
それぞれのメリット・デメリットを整理するために、自宅保管、従来型トランクルーム、宅配型トランクルームを比較してみましょう。(もちろんサービスごとに違いはあるので、おおまかな目安としてください。)
項目 | 自宅保管 | 宅配型 トランクルーム | 寄託契約型 トランクルーム | 賃貸借契約型 トランクルーム |
---|---|---|---|---|
収納料 | 自宅の 収納による | ほぼ無限 | 預け先の 状況による | 預け先の 状況による |
保管料金 | 荷物分の 家賃 | 数百円〜 | 8000円〜 (場所による) | 4000円〜 (場所による) |
料金体系の 複雑さ | 家賃の 計算 | 複雑 | 複雑 | 複雑 |
紛失・劣化 リスク | 自分の 管理次第 | 低 | 低 | 自分の 管理次第 |
出し入れに かかる手間 | なし | なし | あり | あり |
出し入れに かかる時間 | 短い | 数日 | 短い | 短い |
出し入れに かかる費用 | 無料 | 有料 | 無料 | 無料 |
大きいものの 保管 | 可 | △ | 可 | 可 |
管理の手間 | 大 | なし | なし | 大 |
管理責任 | 自己責任 | 業者責任 | 業者責任 | 自己責任 |
宅配型トランクルームは、荷物の取り出しと大きさに関する制限にさえ気をつければ、低い費用で管理をお任せできるお得なサービスであることがわかります。
デメリットが目立ってしまう…避けた方が良い宅配型トランクルームの使い方
宅配型トランクルームは、使い方によってはデメリットが目立ってしまうこともあります。
以下のような使い方をする場合は宅配型トランクルームの利用を避けた方が良いでしょう。
頻繁に出し入れする:送料がかかったり、出し入れに日数がかかるのが宅配型トランクルームのデメリットです。頻繁に出し入れしていると費用の割に不便だと感じるでしょう。
重いものや大きいものを預ける:これができるサービスはかなり限られます。重いものや大きいものを預ける場合は、サービス探しをしっかり行いましょう。
いつでも近くに感じていたいコレクションを預ける:宅配型トランクルームでは倉庫の場所は非公表です。セキュリティ的には良いことだとわかっていても、どうしても場所がわからないのは不安!と思うものは預けるのに向いていません。
思い立ったらすぐに欲しい:取り出しには数日かかります。計画的に取り出すのが必要です。
上記のような使い方を避ければ、宅配型トランクルームのメリットを最大限に活かせます。具体的な活用法については、以下で詳しく解説します。
宅配型トランクルームのデメリットをカバーし、メリットを活かす活用法
宅配型トランクルームは、普段使わないけれど、捨てられない思い出の品を保管するのに最適です!
押入れやクローゼットの奥に、以下のようなものをしまい込んでいませんか?
- 卒業アルバム
- 結婚式の記念品
- もう大きくなった子供が新生児の時に使っていたおくるみ
- 旅行の時に買ったTシャツ
- 友人からのプレゼント
- 子供からもらった手紙
- 結婚前に妻(夫)からもらった手紙
思い出の品は、使うことはありませんが、捨てたくはないですよね?
宅配型トランクルームに預ければ、以下のメリットがあります。
- 安い: 月数百円〜
- 良い保管環境: 温度や湿度が管理された、安全な倉庫で保管してもらえます。基本的に寄託契約なので管理責任もサービス側にあります。ほとんどの場合自宅の押入れよりは良い環境です。
- 手軽な取り出し: 思い出を振り返りたくなったら、取り出し申請をすれば、家にきちんと届けてもらえます。大切な思い出を、いつでも安全に、そして手軽に振り返ることができます。
- 便利な確認: プランによっては、スマホから写真で預けた物のリストを確認できます。
そして、空いたスペースを新たに収納として活用すれば、リビングに散らかっているものもうまく収納できて、部屋が一気に片付いていくでしょう。
まずは、思い出の品が溜まりがちな、押入れやクローゼットの奥をのぞいてみましょう。
具体的な宅配型トランクルームサービスって何があるの?という方は以下の記事をどうぞ。
参考:信頼できる宅配型トランクルームおすすめ3選|預けるのが不安な方へ
季節ものを預けるのもアリ!
宅配型トランクルームの活用法は思い出の品だけではありません。季節ものを預けるのにも活用可能です。
季節ものは半年間は使わないことが確定しているので、必要になる時期も明確です。サービスによってはクリーニング付きプランなどもあり、便利に活用できるでしょう。
ただし半年ごとに取り出し送料がかかるのも事実です。
片付ける上では、
- 思い出の品を預けてスペースを空ける
- 収納スペースが足りない場合、季節ものを預ける
の順番を意識して進めましょう。
まとめ:デメリットをカバーする使い方をすれば、宅配型トランクルームは片付けの強い味方になる!
今回は宅配型トランクルームのデメリットについて解説しました。
宅配型トランクルームは、使い方次第で、収納スペース不足の悩みを解決してくれる便利なサービスです。
デメリットを理解した上で、宅配型トランクルームを使いこなせば部屋の片付けのハードルが一気に下がります。来週の日曜日までに綺麗な部屋にするのも夢ではありません。
具体的に宅配型トランクルームサービスを比較してみたい!という方は以下の記事をどうぞ。