トヨタに学ぶ家庭向け在庫管理術【日用品のストック切れから卒業しよう】

片付け

こんにちは。hiroです。
「日本の家庭の家事負担をゼロにする」ことを目標に家事負担を減らす方法を研究しています。

日用品などの在庫管理が上手く行かないと悩んでませんか?

そんな時は、トヨタ流の在庫管理法を試してみましょう。トヨタ流在庫管理法のポイントは以下のとおりです。

家庭でも出来るトヨタ流の在庫管理のポイント
  • 補充するタイミング(発注点)を残りの在庫量で決める
  • 先入れ、先出しで補充する

我が家でも、この方法で在庫管理しています。ほぼ手間なしで、在庫切れや過剰在庫を回避できていますよ。

この記事では、在庫管理を始める手順日常の管理の2つに分けて解説しています。

在庫管理に使っていた時間とエネルギーを、明日から別の自分の好きなことに使うために、一緒に在庫管理術を学びましょう!

家庭でも出来る在庫管理術とは?

在庫管理とは、在庫を常に適正な量に保つ活動です。

常に在庫が適正な量に保たれれば、在庫が収納スペースを圧迫することも、シャンプー切れで困ることもなくなります。

どのようにすれば在庫を適正な量に保てるのでしょうか?

トヨタの在庫管理手法を参考にしよう!

在庫管理に困っているのは、一般家庭だけではありません。

仕事の世界ではより真剣に考えられています。過剰在庫は、品質劣化による商品価値の低下や、在庫管理コストの増大など経営に直結するさまざまなデメリットがある為です。

中でもトヨタは、在庫管理を徹底していて、各工程が必要なものだけを流れるように停滞なく生産するジャスト・イン・タイムという手法で有名です。この手法は日本国内や自動車産業だけでなく世界中の生産活動に適用されています。

参考:トヨタ生産方式

このトヨタの手法を家庭の在庫管理に適用すれば、家庭でも在庫を常に適正な量に保てるようになります。

ただ、トヨタの手法を取り入れよう!と言うと、なんだか難しく聞こえますよね?

家庭での在庫管理は簡単で手間がかからないことが大切

トヨタのような大企業と、家庭とでは状況が違います。そのため、すべての手法をそのまま真似しても上手くいきません。

特に家庭では在庫管理専門の社員はいないため、専門知識なしで、誰でも簡単手間がかからないことが大切です。

在庫管理を実践するのに必要なものは?

在庫管理を実践するのに必要なものは以下の3つです。

  • マステ
  • テプラ
  • 家族と共有できる買い物リスト

この3つがあれば、簡単に在庫管理することができます。

家族と共有できる買い物リストって具体的に何?

買い物の時に参考にするために使う物です。家族みんなが迷いなく使用でき、共有できることが大切です。

例えば、ホワイトボードに手書き、google keep、エクセル、todoアプリなどの手段があります。

我が家では、google keepを使ってます。シンプルで共有も簡単、動作も安定している上、無料です。

高度な機能はなしでシンプルな方が良いです。家族みんなが迷いなく使えて、共有も簡単なものを選びましょう。

次に在庫管理の始め方を説明します。

家庭でも簡単にできる在庫管理の始め方

まず最初に在庫管理ができる環境を整える必要があります。以下のステップに沿って実施すれば最適な環境が整います。

  1. ストックしたいモノリスト作成
  2. それぞれのストックする量を決める
  3. 発注点を決める
  4. ラベルする
  5. 時々見直す

STEP1:ストックしたいモノリスト作成

生活用品や食料品など、ストックしたいアイテムをリストアップしましょう。

このリストに載ったモノに対し、在庫管理します。

ストック置き場を見ながらリストアップしてくとスムーズです。

後から追加ができるため、ここでモレがあっても問題ありません。深く考えすぎず、短時間で終わらせましょう。

STEP2:ストックする量を決める

リストアップされたものに対して、ストックする量を決めましょう。

ポイントは2点です。

  • そもそも在庫が必要かどうか。
  • 収納場所のスペース

ストックする量に迷ったら少なめから始めましょう。在庫を持たなくても、ボトルの中身がなくなりそうになったら補充するだけで十分な場合も多いです。

なお、在庫には専用の収納場所を必ず確保しましょう。収納場所の決め方については以下の記事を参照してください。
参考:【物の住所が決められない方へ】収納場所の決め方の完全ガイド

STEP3:発注点を決める

発注点とは、在庫を補充するタイミングのことです。

例えば、「トイレットペーパーは残り2つになったら買いに行く」と決めておけば誰でも簡単に在庫を適正な量に保つことができます。

発注点を決める際のポイントは2点あります。

  • 在庫の消費スピード
  • 補充完了するまでの納期

迷ったら遅めに設定しましょう。それで困ったら、後から発注点を早めれば十分です。

参考:(株)OJTソリューションズ. トヨタの片づけ (Japanese Edition) (p. 93). Kindle Edition.

STEP4:ラベルする

在庫を買ってきて補充する作業に必要な情報をラベルしましょう。

ラベルする内容は以下の通りです。

  • 発注点
  • 買ってくる量
  • 売っているお店
  • 補充する製品名(こだわりがあれば)

これらの情報を誰が見てもわかるように在庫がなくなってきたら自然に目に入る位置にラベルしましょう。

上手くラベルすれば、自然と家族の協力が得られるようになります。

ラベリングについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
参考:リバウンドを防ぐラベリング術|テプラとマステだけで片付く収納が作れる!

STEP5:時々見直す

生活の変化に合わせて在庫管理を見直しましょう。手順はこれまで紹介したSTEP1〜4を繰り返すだけです。

理由は以下の通りです。

  • 1回で完璧な発注点は決まらない
  • 生活の状況は変わる(例:子供の部活が始まると使う洗剤の量が増えます)
  • いつも補充していたものよりお得な製品がでるかもしれない
  • 反対にいつもの製品が廃盤になるかもしれない

見直すタイミングは見直したい時で構いません。大切なのは、思い立ったその時にすぐラベルできる環境を作っておくことです。

すぐラベルできる環境を作る方法は以下を参照してください。
参考:【物の住所が決められない方へ】収納場所の決め方の完全ガイド

これで在庫管理するため環境は整いました。あとは以下のルールに沿って日常生活を送るだけです。

家庭でも簡単にできる在庫管理の普段の運用方法

在庫管理をするための環境が整えば、あとは以下の通りに在庫管理していけば上手くいきます。

  1. 在庫の量が発注点にきたら買い物リストに追加
  2. リストに沿って買い物する
  3. 先入れ、先出しで収納する

これを家族と一緒にやれば、在庫管理がグッと楽になります。

STEP1:在庫の量が発注点にきたら買い物リストに追加

在庫量が発注点にきたら、買い物リストに追加しましょう。

ラベルしておいた、買ってくる量、売っているお店、製品名など、買うのに必要な情報も同時にメモしましょう。

STEP2:リストに沿って買い物する

リストに沿って買い物をしましょう。

このリストは必ず家族と共有しておきましょう。家族が買い物ついでに、補充を買ってきてくれるようになります。

より負担を減らしたい方は、ヨドバシ、amazon、楽天などの通販を使いましょう。注文すれば通常は翌日には届きます。特にヨドバシ.comは小ない容量のものでも送料無料で送ってくれるため、おすすめです。

STEP3:先入れ、先出しで収納する

買ってきたあとは収納します。

このとき必ず「先入れ、先出し」ができるように収納しましょう。

「先入れ、先出し」とは、先に入れたモノを先に使うということです。これにより、奥にモノ溜まり続けるといったことがなくなります。

「先入れ、先出し」をするには、いくつか方法があります。

  • 奥から補充し、手前から使う(コンビニのようなイメージです)
  • 左から補充して、右から使う(書類の整理などに便利な方法です)
  • A、B2つのブロックに分けて、Bから補充し、Aから使う。(AがなくなったらAとBを入れ替えます。)

このような工夫で「先入れ、先出し」が自然とできるような収納をしましょう。

在庫管理の具体的な方法は以上です。「発注点を決める」、「先入れ、先出し」の2つが実践できるだけで、在庫管理はかなり楽になるはずです。

家庭での在庫管理に関するよくある質問

ここでは家庭での在庫管理に関するよくある質問について回答します。

適正なストック量はあるの?

適正なストック量は、家族構成、使う頻度、買う時の量や頻度など様々なものに左右されるため、それぞれの家庭で正解は異なります。

そのため、他の家庭の事例をそのまま真似しても上手くいかないことが多いです。

適正なストック量はネットで正解を探すより、在庫管理を実践・改善し、自分たちだけの正解を探す方法がおすすめです。

在庫管理リストは作成しなくてもいいの?

アプリやエクセル、ホワイトボードなどをつかった在庫管理リストを作成することは、基本的にオススメしてません。

理由は以下の通りです。

  • 在庫管理リストがあっても、家族にはあまり伝わらない。
  • リストを見ながら在庫チェックするのは、結局リストを作った人の仕事になる。
  • 補充したのに更新し忘れたなど、在庫管理リスト自体の管理が手間。

私も一度在庫管理リストをgoogle docs上に作ったこともありますが、上記の理由から私の負担が増えただけになったのでやめました。

家族が意識しなくても迷いなく自然に行動できる、めんどくさくない方法がベストです。

今回紹介した発注点を決めてそれを基準に補充していく方法であれば、ラベルの仕方次第で家族の協力が得らます。ぜひ挑戦してみてください。

定期的な在庫確認はしなくていいの?

定期的な在庫確認は、できれば無くしたい家事です。

理由は以下2点です。

  • 在庫確認するにも10分〜20分程度時間を取られる
  • 在庫確認時に、「在庫あり!OK!」のみで終わるものも多い。

10分何かに集中する時間を取ることが、小さな子がいると、とても難しいのは全国のママ・パパなら共感してくれるはずです。

定期的な在庫確認は、時間に余裕がある方ならやっても良いですが、忙しい方にとっては積極的に無くしていきたい家事です。

今回紹介した発注点を決めてそれを基準に補充していく方法なら、定期確認は不要です。

子育て中です。子どもの食事やおむつなどの在庫管理を効率化したいのですが方法はありますか?

子育て中は特に在庫管理が重要です。

ミルクやおむつなどはストックが切れると、とても大変なことになります。(ワンオペ中の在庫切れは想像もしたくない・・・)反面、かさばるため、在庫を持ちすぎると収納を圧迫するという面もあります。

これらの在庫管理についても、今回紹介した発注点を決めてそれを基準に補充していく方法で管理すれば上手く管理することができますよ。

共有している買い物リストに補充する物を追加したらパートナーが仕事帰りに買ってきてくれるなんてことがあったら素敵ですよね。

ストックを持ちすぎている気がします。どうしたら良いですか?

人間は物を溜め込む性質があるため、ストックを持ちすぎる人も少なくありません。

そんな人にも今回紹介した方法が有効です。

発注点を決めて、そこにくるまでは「追加で買わない」ことを徹底すれば、自然とストックは減っていきます。

まずは発注点を決めることから始めましょう。

ローリングストックで災害に備えたいのですがコツはありますか?そもそもローリングストックとは

内閣府によるとローリングストックは以下のように説明されています。

ローリングストック法は日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を備蓄する方法。

内閣府防災情報のページ

これを実践するには在庫管理のテクニックが欠かせませんが、今回紹介した方法で十分実践可能です。発注点を決めてそれを基準に補充していくだけで、ローリングストックを上手く回してくことができます。

何をストックしておけば災害に備えられるの?という疑問には以下のクレライフさんの記事が参考になります。
参考:「ローリングストック」とは?上手な活用法と防災備蓄品リストを紹介

在庫管理のよくある失敗事例は?

在庫管理のよくある失敗事例は以下の通りです。

  • 収納スペース以上の品物を買ってしまう
  • 食品の賞味期限が切れて処分することになってしまう
  • 日用品や食品のストック品を忘れて買い足してしまう

上記の失敗は今回紹介した発注点を決めてそれを基準に補充していく方法で回避することができます。ぜひ実践してみましょう。

在庫管理のメリット・デメリットは?

在庫管理のメリットは在庫を適正に保てるため、在庫切れのストレスからの解放、過剰在庫がなくなり部屋が広く使えることです。

デメリットはちょっとしたコツが必要であること、めんどうなことです。

今回紹介した方法は発注点を決めてそれを基準に補充していくだけです。最小の手間で在庫管理を効率よく実施していくことができるため実践してみてください。

まとめ:家庭でもできる在庫管理を実践して、在庫切れストレスから解放されよう!

今回はトヨタの手法を参考に、家庭でも簡単に実践できる在庫管理術を紹介しました。

ポイントは以下の通りです。

家庭でも出来るトヨタ流の在庫管理のポイント
  • 在庫を補充するタイミング(発注点)を決める
  • 先入れ、先出しで補充する

上記のポイントに守って在庫管理すれば、手間をかけずに在庫を適正量に保つことができます。

簡単で、費用もテプラとマステ代のみです。ぜび実践してみてください。

以上、hiroでした!

「もっと手間をかけずに片付けたい」という人に読んで欲しい記事がこちら!

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