こんにちは。hiroです。
「日本の家庭の家事負担をゼロにする」ことを目標に家事負担を減らす方法を研究しています。
今回は以下のようなお悩みを持つ方に役立つ記事です。
片付けの基本は、「物を減らす→収納場所を決める→習慣化する」の3ステップです。
片付けの基本をしっかり理解すれば、どんな場所でも片付けられるようになる上に、SNSや雑誌などに載っている様々な片付けテクニックも使いこなせるようになります。片付け上手に大きく近づけますね。
私もどこかを片付ける時にはこの3ステップを意識しています。世の中にある様々な片付け方法をよく勉強すると、呼び方や区切り方は異なりますが同じ順番で片付けをしていることがわかります。
今回は片付け方法がありすぎて混乱している方に向けて「片付けの基本」を解説します。
片付けの基本とは?
この記事では、どこかを「片付けよう!」と思った時に使える、一気に片付ける時の基本を解説します。
一気に片付ける方法ではなく、日常的に片付けやすい環境を整える方法は少し異なります。詳細は以下の記事を参照してください。
参考:【片付けが苦手な方へ】頑張らなくてもスキマ時間のみで片付く3つのポイントを紹介
片付けの基本を知っておくメリット
今回紹介する片付けの基本を抑えておくと以下のメリットがあります。
- 世の中にあるいろいろな片付け方法を理解して自分で応用できるようになる。
- どんな場所を片付ける時にも共通する方法なので、片付けに苦手意識がなくなる。
何事も基本が大切と言いますが、片付けにおいても同じです。この基本を元に状況に合わせてやり方をカスタマイズすることで、どこでも簡単に片付けることができるようになります。
なぜこの3ステップが基本なのか
片付けの基本は「物を減らす」→「収納場所を決める」→「習慣化する」3つのステップです。これらのステップは、以下の有名な片付け方法で共通しています。
各方法で表現や分け方、アプローチは異なるものの、3つのステップは共通しています。
上記以外にもSNSなどで見かける片付けテクニックや、ミニマリズム、断捨離などは、この3ステップの一部についての工夫であることがほとんどです。
この3ステップの一部のみ頑張ってもうまく片付きません。何かの片付けテクニックを試す場合は、3ステップの中の一部のみになっていないか確認し、足りなければ自分で追加しましょう。そうすれば失敗することなく、思ったような効果が得られます。
片付けの基本の3ステップを解説
片付けの基本は「物を減らす」→「収納場所を決める」→「習慣化する」の3ステップです。
詳しく見ていきましょう。
STEP1:物を減らす
最初のステップは物を減らすことです。
断捨離や、こんまりさんのときめきを基準に物を捨てる方法もこのステップのテクニックです。5Sや整理収納アドバイザー公式テキストでは「整理」という言葉で表現されています。
物を減らすのが最初のステップである理由は、収納場所を確保する、収納場所を決める、きれいに維持・管理するといったその後の手間を全て減らせるためです。
モノを持つと言うことは、それだけで手間と多少のお金がかかります。
物を減らせばその分手間とお金を節約できるため、まず不要な物を減らすのが最初に行うステップなのです。
断捨離に本格的に取り組みたい方は以下の記事を参照してください。
参考:ミニマリストではない方が断捨離に成功するためのコツ9選
ここでは簡単に、物を減らす時のポイントをいくつか紹介します。
中身を全部出して並べる
とても有名なテクニックです。片付けたい場所に収納されている物を全て出して並べてみましょう。
重複して持っているモノや、もう使わないものが見えてきて簡単にモノを減らせるはずです。
モノの分類に慣れる
片付けの第一歩は、物を適切に分類することです。使う頻度や用途、思い入れなどに基づいてアイテムを整理することで、必要なものと不要なものがはっきりとわかります。
ただし、これはなかなか難しい作業でもあります。
例えば、Tシャツと言っても、部屋着、パジャマ、おしゃれな服、スポーツジムで使用するもの、もう気に入っていないものなど、その性質は1枚ずつ異なります。この分類を行わず、「Tシャツだから」とクローゼットの奥にしまい込んでしまうと、着ないTシャツがどんどんクローゼットにたまっていってしまいます。
分類は難易度が高い一方で、片付けにおいては欠かせないスキルです。早めに慣れておきましょう。
以下の記事では、誰でも簡単に分類できるようになるフローチャートを紹介しています。
参考:【片付けのための分類法を徹底解説】これであなたも片付け上手に!
適正量を決めて買いすぎない
捨てるのと同じくらい、買いすぎないことも大切です。
買いすぎないためには、自分が持つべき適切な量を知っておくと便利です。例えば、自分に必要な服の量や、洗剤などの適切なストック量について、一度考えておくと便利でしょう。
実際に適正量について考えてみたいと思った方は、以下の記事をご確認ください。
参考:私服を制服化したい人のための完全ガイド【あなたに必要な服はいくつ?】
参考:トヨタに学ぶ家庭でも出来る在庫管理術【日用品のストックはもう切らさない】
預けるという選択肢を持つ
使わないけれど、捨てられないアイテムは、預けましょう。
例えば、サイズアウトした子供服、クラスTシャツなどは思い入れがあり、捨てにくいものです。
今はminikuraやサマリーポケットに代表される宅配型トランクルームという便利なサービスがあります。これらのサービスに自宅のモノを送れば月々320円〜で保管環境の整ったプロ用の倉庫で荷物を保管してくれます。
宅配型トランクルームについてもっと知りたい方は以下の記事をどうぞ。
参考:宅配型トランクルームおすすめ3選【あなたに合ったサービスはどれ?】
高かったから捨てにくいものは売ろう
もう不要だけど、高価なものは、捨てにくいですよね。そんな時は、売りましょう。
高かったブランドの財布などはゴミ箱に入れるのに相当な勇気がいりますが、売ってしまえばちょっとしたお小遣いになるかも知れません。
もし高価で捨てられないものがたくさん出てきた場合は、以下の記事を参考に一気に売ってしまうことをオススメします。
参考:断捨離をグッと前に進める買取業者の選び方とオススメのお店を紹介
ここまででSTEP1は終了です。次にSTEP2を解説します。
STEP2:収納場所を決める
STEP1が終われば、手元には必要な物しか残っていません。それぞれの適切な収納場所を決めましょう。
整理収納アドバイザー公式テキストや、5S、トヨタの片付けでは「整頓」、こんまりさんは「定位置を決める」と表現している部分です。
収納場所は以下の5つのポイントをバランスよく押さえた場所にしましょう。
- 使う場面
- 使う頻度
- どこで使うのか
- 自分のやる気と必要性
- 使えるスペース
これらのポイントを押さえれば、最適な収納場所になります。
収納場所の決め方をより詳細に知りたい方は以下の記事をご覧ください。
参考:【物の住所が決められない方へ】収納場所の決め方の完全ガイド
収納場所を決める時によくぶつかる課題についていくつか解説します。
部屋が狭く、収納が足りない時
部屋が狭くて、収納が足りない時でも、安易に収納を増やすのはおすすめしません。
STEP1に立ち戻って、物を減らすことができないかを考えましょう。
部屋が狭く、収納が足りない時の対応は以下の記事で詳細に解説しています。
参考:【収納が足りない】狭い部屋でも収納力を増やす3STEPとは?
それでも収納を増やさないといけない時
収納スペースが狭すぎる場合は、物を減らすだけでは対応できません。収納を増やす必要があります。
状況に合わせて収納の増やし方は異なります。
「この場所にコレを置ければ便利なんだけど、スペースがないなー」といった場合は、浮かせる収納を少しだけ増やしましょう。石膏ボード用のピンフック、剥がせる両面テープなどを駆使すれば壁を傷つけずで浮かせる収納を作ることは可能です。
「モノに対して家の収納の量が少なすぎる」場合は、高さのある収納を導入しましょう。収納家具は高さがないものが多く、高い場所の空間をうまく使えていません。これを床から天井までの収納に変えれば、床面積は変わらず収納力を格段に向上できます。
ただし、高さのある家具は圧迫感が出る、転倒防止対策をする必要がある、などのいくつかの注意点があります。どの棚にするかは慎重に検討しましょう。
選ぶのが面倒になったら、無印良品のユニットシェルフを選びましょう。転倒防止対策は少し追加する必要がありますが、圧迫感対策、どんな天井高にも対応できる点は完璧です。
ここまででSTEP2は終了です。次にSTEP3を解説します。
STEP3:習慣化する
STEP3の習慣化とは、リバウンドを防ぐために、決めた収納場所を守る活動です。
5S、トヨタの片付けでは少し細分化して「清掃・清潔・しつけ」、整理収納アドバイザー公式テキストでは、「定位置管理」と言われている部分です。こんまりさんは「一気に片づけることで、意識の変化を起こす」アプローチをとっています。
STEP2まで終われば部屋はきれいな状態になったので、ここで片付けを終えたくなってしまうかもしれません。しかし、ここで満足してはいけません。ここを怠るとリバウンドして、頑張って片付けた成果が無駄になってしまいます。
習慣化するための工夫をいくつか紹介します。
ラベリングする
ラベリングとは、ケースや引き出しにラベルを貼ることです。これだけですが、習慣化においては大切です。
収納場所を決めて、それを守るためには、そこに何が収納されるか覚えていないといけません。
特に家族がいる場合は、家族にもすべての収納場所を覚えてもらう必要があります。
これを最も簡単に行うのがラベリングです。ラベルを貼れば、その場に書いてあるので誰でも簡単に片付けることができます。
以下の記事は、ラベリングの細かなコツについて詳細に解説しています。
参考:リバウンドを防ぐラベリング術|テプラとマステだけで片付く収納が作れる!
一時置き場を作る。
一時置き場とは、家の中で常に空いているスペースで、自由に使ってよい場所のことです。片付ける前の物を一時的にまとめておくために活用しましょう。
現代の忙しい生活では、片付けるエネルギーや時間がない時もあります。
例えば、日用品や食べ物を買ってきたけれど収納する元気がない時、仕事から帰宅してカバンをしまうのが面倒な時、洗濯物が乾いたけれど畳む時間がない時などです。
疲れている時に、すべての物に決まった収納場所があり、そのルールを破ってはいけない状況だと、元気がないのに片付けなければならないプレッシャーを感じてしまいます。
そんな時は、一時置き場に適当にまとめておきましょう。ゆっくり休んでから再度片付ければ良いのです。
疲れた時の逃げ道を作っておくことで、結果的に決めた収納場所をしっかりと守ることができるようになるのです。
ただし、一時置き場がモノで溢れる状態にならないためには2つのルールがあります。以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
参考:一時置き場に必須のルール2選!片付いた家でゆっくり時間を過ごそう
片付けの基本に関するよくある質問
片付けに関するよくある質問について回答していきます。
この3ステップで本当に、どこでも片付くのですか?
今回ご紹介した片付けの基本ステップは、リビング、キッチン、寝室、クローゼット、本棚、職場など、生活のさまざまな場所で応用できます。
ただし、これは共通の基本手順を抜き出しているため、実際の片付けでは、もっと具体的なコツが知りたい場合もあるでしょう。場所や生活スタイルに合わせ、目的別のテクニックを柔軟に組み合わせることが大切です。
例えば、クローゼットの片付けでは、自分に必要な服の量を知ることが重要かもしれません。キッチンでは、野菜をおいしく保存するポイントを知りたくなることでしょう。
このように、今回の基本ステップと個別のテクニックを組み合わせれば、片付けがスムーズになり、生活の質も高まるはずです。
片付けのモチベーションが上がりません。
片付けは多くの方にとってめんどくさいだけのものです。だからこそ、意識的にモチベーションを上げるテクニックを使わなければいけません。簡単にコツをご紹介します。
小さな空間から片付ける:まずは1つの引き出しから始めるなど、すぐに達成感が得られる目標を立てるとモチベーションアップにつながります。
進捗を可視化する:片付けたい場所の写真を撮って片付け終わった場所にバツ印をつけるなど、進捗を可視化するとモチベーションが上がります。
睡眠をたっぷりとる:片付けは、細かな判断が多いため睡眠不足で疲れた時にはなかなか進まないものです。そんな時は素直に寝て、体力を回復してから片付けに挑むと捗ります。
無理のないペースで、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。モチベーションアップの方法をより深く知りたい方は以下の記事をご確認ください。
参考:最新のモチベーション科学に学ぶ、片付けのやる気スイッチを押す方法
書類の片付けがうまく行きません。
書類の片付けも基本の「減らす→収納する→習慣化する」のプロセスで進められます。
ただし、書類の片付けは基本的には後回しにしましょう。時間と労力がかかる割に達成感を得にくいのが理由です。
契約書や証明書、申請書などの書類は、保存期間と必要性の判断が難しく時間がかかります。また、一生懸命調べて不要と判断した書類でも、実際に捨てられる量(=体積)はわずかなため、片付いた実感を得にくいです。
基本的には、書類よりも衣類や日用品の整理を先に進めましょう。衣類や日用品は買い替えが容易で判断しやすく、1回の判断で処分できる量(=体積)も多いため、簡単にすっきり片付いた達成感が得られます。
書類の効率的な整理については後日記事にする予定です。
どこから片付けを始めればいいですか?
片付けを始めるにあたって大切なのは、どこから始めるかよりも小さく始めることです。
今日片付けに充てられる時間はどのくらいでしょうか。限られた時間の中で完了できそうな範囲を設定して、そこから片付けていきましょう。
たとえ1つの引き出しだけでも構いません。大掃除のように一気に全部片付けようとせず、自分のペースで確実に進めることが継続的な片付けにつながります。
強いておすすめの場所を挙げるとすれば、あまり開けていない引き出しや、押入れの奥のような日頃使わない場所から始めるのがおすすめです。日常生活で使っていない場所には不要なものがたくさんあるため、片付けた達成感を得られるでしょう。
子供が片付けてくれません。
子供が片付けてくれないと、いくら片付けてもすぐにおもちゃが散らかってしまってストレスを感じますよね。これにはいくつか対応方法があります。
絵や写真のラベルをつける。片付けないのは、片付ける場所がわからないからかもしれません。おもちゃ箱や棚に貼るラベルを子供にとってわかりやすい絵や、写真にしましょう。
片づけを楽しいゲームにする。片付けをゲームにして競争しましょう。例えば、片付けたおもちゃの数を子供と競争するといった方法があります。ゲーム形式にすれば、楽しみながら片付けてくれるようになるかもしれません。
片づけを無理強いせず、成長を待つ。脳科学の知見によると、小さい子にとっては散らかった部屋の方が良いという説もあります(参考1,2)。子供が成長し片付けができるようになることを期待しつつ、親がストレスなく短時間で片付けられる環境を整えましょう。基本通り収納にゆとりを持たせ、定位置を決めておけば、片づけも短時間で済みます。
参考1:“男の子の「やりっぱなし」は大物になる証? 脳科学者が語る息子育ての秘訣|脳科学者の黒川伊保子さん”. 天然生活. 更新日2021-10-29.https://tennenseikatsu.jp/_ct/17489545, (アクセス日2024/01/09)
参考2:茂木 健一郎.“脳の8割が完成”5歳まで”にやるべきこと”.PRESIDENT Online(プレジデントオンライン). 更新日2017/08/26 11:00.https://president.jp/articles/-/22851?page=3, (アクセス日2024/01/09)
家族が片付けてくれません。
家族が片付けてくれない場合、ラベリングを徹底しましょう。
家族が片付けてくれないのは、戻すべき場所がわからないからかもしれません。例えば、夫が洗濯物を畳んだとしても、クローゼット内の妻の服の収納場所がわからなければいつも通りに収納することはできません。
家族全員が共通認識を持って片付けられるように引き出しや収納BOXには、必ずラベルを付けて、収納場所を明確にしておくことが大切です。ラベリングを徹底することで、家族はも正しい場所に物を戻せるようになり、片付けへの協力が得られるでしょう。
以下の記事は、ラベリングの細かなコツについて詳細に解説しています。
参考:リバウンドを防ぐラベリング術|テプラとマステだけで片付く収納が作れる!
まとめ:片付けの基本をマスターして片付け上手になろう!
今回は片付けの基本について解説しました。
片付けの基本は「物を減らす→収納場所を決める→習慣化する」の3ステップです。
この基本を抑えておけば、片付け上手に大きく近づきます。SNSや雑誌などで見る様々な片付けテクニックも適切に使いこなせるようになり、自分がSNSに投稿したくなる日も近いハズです。
ぜひ今日どこかの引き出しの中を片付けてみてください。
以上、hiroでした!ご質問やご感想をコメントいただけると嬉しいです。
「片付けるぞ」と決意した方は以下の記事をどうぞ。片付ける手順を1歩目から解説していて、次に何をするか迷うことがない内容になってます。
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