こんにちは。hiroです。
「家事負担をゼロにする」ことを目標に家事負担を減らす方法を研究しています。
「収納の奥行きが深すぎて、使いにくい!」と悩んでませんか?
そんな時は、以下の3つの収納テクニックを使い分けましょう。
この3つを組み合わせれば、深すぎる奥行きも簡単に使いこなすことが出来ます。
この記事では3つの基本テクニックから実際の収納の作り方まで解説します。一緒に学んでデッドスペースだと思っていた奥行きを収納の強い味方にしちゃいましょう!
奥行きが深すぎる収納を使いこなす3つの基本テクニック
まずは基本を学びましょう。
奥行きが深すぎる時の収納アイデアはSNSや雑誌などでたくさん見かけますよね。どれも魅力的ですが、プロはどのように収納アイデアを考えてるのでしょうか?
実は、目的や状況に合わせて以下の3つのテクニックを組み合わせています。これを理解しておけば、自分でも状況に合わせた収納を作れるようになります。
この章ではそれぞれのメリット・デメリットなどを解説していきます。まずは「空間を前後に分ける」テクニックについて解説します。
基本1:空間を前後に分ける
1つ目の基本テクニックは、空間を前後に分けることです。
2列に分ければ通常の倍の奥行きまで使いきることができます。
収納の適切な奥行きは一般的に40cm*1と言われています。それに対し、奥行きが深い収納の代表である押入れの奥行きは91cm*2です。
つまり、ほとんどの場合2列に分けるだけで収納を奥まで使い切ることができます。
*1:収納の奥行き、使い方 新築住宅で失敗しないために!読んでほしい【収納編】. (2024). Retrieved 3 August 2024, from https://daiichi-jutaku.co.jp/archives/column/co66
*2:押入とクローゼットの奥行きと間口の寸法. (2024). Retrieved 3 August 2024, from https://polaris-hs.jp/kaiteki/madori_closet.html
では、空間を前後に分けるテクニックはどんな時に使うと有効なのでしょうか?
空間を前後に分けるテクニックの使い所
空間を前後に分けるテクニックはとにかく収納力を増やしたい時に有効です。
以下のメリット、デメリットは以下の通りです。
メリット | たくさんのものを収納できる 小さなモノでも奥行きを使い切ることができる 他の収納と互換性を持たせられる |
デメリット | 奥のモノが取り出しにくい 奥に何が収納されているか分かりにくい |
つまり、少し使いにくいけど収納量を確保できるのが、空間を前後に分けるテクニックです。多少使い勝手を犠牲にしても収納力を増やしたい時に活用しましょう。
次に、空間を前後に分ける時の注意点を知っておきましょう。
空間を前後に分ける時の注意点
空間を前後に分ける時は、
- 奥に収納されたモノを取り出しやすくする
- 奥に何が収納されているかわかるようにする
の2点に注意しましょう。
奥に収納されたものが取り出しにくく、何が収納されているかもわからなくなったら、その収納はデッドスペースと同じです。
具体的な対策には以下のものがあります。
- 前列にモノを詰めすぎず、余白を作っておく。
- ラベリングをしっかり行う。(参考:リバウンドを防ぐラベリング術|テプラとマステだけで片付く収納が作れる!)
- キャスターをつけるなど、前列を簡単にずらして、奥のモノを取り出せるようにしておく。
- 手前に使用頻度の高いものを、奥に使用頻度の低いものを収納する。
- 手前のものを低くするなどで、奥のものを見やすくする。
こうした対策をしておけば、後列もデットスペースにならずに快適に使うことができるはずです。
ここまで「空間を前後に分ける」テクニックについて解説しました。次は2つ目の「奥行きのある収納Boxや引き出しを使う」テクニックについて見ていきましょう。
基本2:奥行きのある収納Boxや引き出しを使う
2つ目のテクニックは奥行きのある収納Boxや引き出しを使うことです。
特に布団などの大物を収納する時に活躍します。
一方、小物については収納Boxの奥に溜まってしまう可能性が高くなる方法です。小物は前後に分ける方法で対応しましょう。
次に奥行きのある収納Boxを使う時の注意点を見ていきましょう。
奥行きのある収納Boxを使う時の注意点
奥行きのある収納Boxを使う時の注意点は以下の2点です。
引き出しに必要なスペースを確保する。例えば、奥行き70cmの収納Boxなら、手前側に70cm以上のスペースがなければ全て引き出せません。特に押入れやクローゼットの端部分はドアの枠部分に引っかかりやすいので気をつけましょう。
収納Boxに物を入れた時の重さを考慮する。奥行きがある収納は容積が大きい傾向があります。重い物を詰め込むと収納Box自体が重くなり引き出すのも一苦労です。奥行きのある収納Boxには服や布団など、軽い物を収納するようにしましょう。
こうした対策をすれば、使いやすい収納になるはずです。
おすすめの収納BOX
おすすめの収納BOXはIKEAのSKUBBです。以下のメリットがあります。
- 安い
- 柔らかい
- 軽い
- 取って付きで引き出し安い
ここまでで2つ目のテクニック「奥行きのある収納Boxを使う」まで解説しました。最後に3つ目の基本テクニック「収納として使わない」について解説します。
基本3:机や、秘密基地として活用する
収納として使うから、奥行きが深いことがデメリットになるのです。
それならば収納以外の用途を考えてみましょう。
例えば、書斎や子供の秘密基地など、深い奥行きが活きる使い方はたくさんあります。
以上で、3つの基本テクニックの解説は終了です。実際にはこの3つをうまく組み合わせて、それぞれの状況に合った収納を組み上げる必要があります。
では、実際にはどのように3つのテクニックを組み合わせれば良いのでしょうか?
奥行きが深すぎる収納は高さ別に攻略法を変えるべし
3つの基本テクニックはどれか1つだけを使うのではななく、組み合わせて活用します。
例えば、以下のような使い方をします。
- 右半分は奥行きのある収納Box、左半分は空間を前後に分ける。
- 空間を前後に分けて、奥は収納、前列は何も置かずに机として活用。
この組み合わせを考える上で、高さ別の向き不向きを知っておくと考えやすくなります。
空間を前後 に分ける | 奥行きのある 収納BOXを使う | 収納以外に使う | |
高 | |||
中 | |||
低 |
次からは詳細について解説します。まずは高いところから解説します。
高くて、深い収納の攻略法
高くて深い収納は、奥行きのある収納BOXを活用するのが最もおすすめです。
奥行きのある収納Boxのデメリットである引き出した際のスペースも、高い位置であれば取り出し時に斜めになるため、あまり問題になりません。
何を収納する?:重い物を詰め込むと危ないため、軽い物の収納に活用しましょう。例えば、防災グッズ、布団、服、キャリーケース、季節もの等です。中でも特にオススメしたいのがWiFiルーターです。コンセントの位置や電波等によっては難しいかもしれませんが、うまく配線できるなら最高の収納場所になります。
空間を前後で分けるのはオススメしません。高い位置にある収納では、ただでさえ取り出しにくい奥のモノがさらに取り出しにくくなります。どうしても活用できないなら一番奥はデッドスペースのままにしておく勇気をもつのも大切です。ここに無理に収納したものは、そのまま使われなくなります。数年後気づいた時には埃まみれになっている可能性も高いため、活用しないというのも立派な選択です。
高くて深い場所は、奥行きのある収納BOXに軽い物を収納するのが最もオススメできる使い方です。
次に中くらいの高さの収納について解説します。
ちょうど良い高さで、深い収納の攻略法
高さがちょうど良い場所は、空間を前後に分ける、奥行きのある収納BOXを使うのも有効ですが、収納以外の活用をぜひ検討したい場所です。
手が届く高さに、空きスペースがあると何かと便利に活用できます。
活用法1:一時置き場。実は家の中に自由に使える空きスペースがあることは片付いた家をキープするために欠かせない要素です。(参考:一時置き場に必須のルール2選!片付いた家でゆっくり時間を過ごそう)このスペースを机などで確保するのが難しい場合、収納の一部を空にしておくのが有効です。空間を前後に分ける方法と組み合わせて、後列は収納、前列は一時置き場として開けておく方法も便利です。
活用法2:机。机には意外と奥行きの深さが求められます。特に大画面モニターを使用する場合70cmでは足りず80~100cmが理想です。*3*4これはちょうど収納として使いにくい奥行きと同じ程度です。収納としては使いにくくても広い机としては最適なサイズになる場合もあるのです。
*3: 吉武 良治, 土屋 和夫, 外山 みどり, 城内 博, 斉藤 進, コンピューター利用の実態調査, 人間工学, 1999, 35 巻, 2Supplement 号, p. 538-539, 公開日 2010/03/12, Online ISSN 1884-2844, Print ISSN 0549-4974, https://doi.org/10.5100/jje.35.2Supplement_538, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje1965/35/2Supplement/35_2Supplement_538/_article/-char/ja
*4: 「デスクの奥行」何cmが良い?選び方とおすすめデスク4選を紹介 | Garage Fun! 「はたらくをたのしく」するガラージワークスタイルマガジン | 仕事場インテリア・オフィス家具の通販ショップGarage(ガラージ). (2024). Retrieved 7 August 2024, from https://garage.plus.co.jp/column/column-047/
高さがちょうど良い収納は、収納以外の活用が最もしやすい場所です。収納としては、使いにくいなと感じたら他の使い道を探してみましょう。
最後に低くて深い収納について解説します。
低くて、深い収納の攻略法
低い位置にある収納は、3つ全てのテクニックを有効に使える空間です。
空間を前後に分ける:収納にもよりますが、上から見れば奥の列に何があるか一目でわかることがほとんどです。そのため比較的、奥の列がデッドスペースになりにくいです。
奥行きのある収納BOXを使う:引き出し時のスペースは確保する必要がありますが、重量についてはあまり考慮する必要がありません。落ちることがないため、スペースさえあれば奥行きのある収納Boxに重い物をたくさん収納することも不可能ではありません。
収納以外に使う:例えば、中段の高さを机として使う場合、その下の空間は足を入れるスペースとして活用できます。また、押入れの下段は、子供が大好きな隠れ家のような空間です。秘密基地として活用すれば、子供の創造力を刺激する遊び場になります。
低くて深い収納は選択肢が広いことが強みです。収納したいものに合わせて組み合わせましょう。
我が家の奥行きが深い押入れの活用例
ここでは我が家の押入れの実例を紹介します。
高い天袋の活用方法
我が家の天袋の奥行きは実は深くありません。そのため、収納Boxを並べて使用頻度が低い季節ものなどを収納しています。
ちょうど良い高さの中段の活用方法
中段は、前後に分けるテクニックと、収納として使わないテクニックを組み合わせています。
空間を前後に分けて、後列を収納として、前列は一時置き場として活用しています。
書類の整理や電池交換などのちょっとした作業を行える便利な場所として活躍中です。
低い地袋の活用方法
こちらも前後に分けるテクニックと、収納として使わないテクニックを組み合わせています。
空間を左右に分けていて、右半分を3歳になる息子の秘密基地に、左半分を収納Boxを前後に並べる収納として活用しています。
以上が我が家の押入れ活用法です。
最後に今回の内容をまとめます。
まとめ:奥行きが深い収納に困ったら3つの基本を思い出そう
今回は奥行きがが深すぎる収納を使いこなす方法について解説しました。
奥行きがが深すぎる収納を使いこなすには、以下の3つのテクニックを組み合わせましょう。
これらのテクニックを、適切に組み合わせることで、奥行きが深くて使いにくかった収納も快適に活用できるようになります。
これまで使いにくかった収納も簡単にSNSで見るような収納に変えられます!ぜひチャレンジしてみてください。
以上、hiroでした!
「片付く収納の作り方を知りたい」という人に読んで欲しい記事がこちら!