浮かせる収納歴7年の私が辿り着いた壁を傷つけずに浮かせる簡単な方法

楽な片付け

こんにちは。hiroです。

浮かせる収納がしたいけど壁は傷つけたくない!と悩んでませんか?

そんな時は、壁ごとの浮かせ方を知ることが大切です。

壁を傷つけずに浮かせる収納を作る方法
  • 壁紙の場合:重さ別に、壁紙用剥がせる両面テープ、マステ+強力両面テープ、ピンフックを使い分ける
  • 壁紙ではない壁の場合:強力タイプの剥がせる両面テープを使う
  • 水回りの場合:マグネットか吸盤を使う。両面テープは避ける

我が家は浮かせる収納を始めて既に7年です。途中、壁紙を傷つけたり、物を落下させたりと失敗しながら、試行錯誤してきました。その中で出した答えが、上記の方法です。これらの方法を使い分ければ、家中どこでも浮かせる収納を作ることができます。

この記事を読めば、壁が傷つくことを恐れずに浮かせる収納作りを始められるはずです。一緒に浮かせる収納作りを学びましょう!

なお、今回はラブリコなどを使った方法は紹介していません。本格的なDIYに挑みたい方は以下のガンモさんのブログが参考になるはずです。
参考:【素人DIY】ラブリコを使って壁面収納を作る!!

そもそも浮かせる収納とは?

浮かせる収納に厳密な定義はありません。この記事では「棚板を使わない、壁などに直接取り付ける収納方法」とします。

浮かせる収納には使いどころがあります

浮かせる収納の使い所
  • よく使う物をおく
  • 一時置き場にする
  • 水回りでのカビ対策に使う

上記以外の誤った使い方をすると、生活が逆に不便になってしまいます。浮かせる収納の基本から理解していきましょう。

まずはメリット・デメリットです。

浮かせる収納のメリット・デメリット

通常の収納と比べた時の浮かせる収納のメリット・デメリットは以下の通りです。

浮かせる収納のメリット

  • 掃除がラクになる
  • 壁があればどこでも収納になる
  • 取り出しやすく、片付けやすい

浮かせる収納のデメリット

  • 収納力が低い
  • 見た目がゴチャゴチャしやすい
  • 耐荷重が低い

これらの特徴を踏まえて、浮かせる収納が向いている場合とそうでない場合を見ていきます。

浮かせる収納に向いていない場合

以下のケースは浮かせる収納には向いていません。

収納が足りない時:浮かせる収納の収納力は低いため、収納が足りない時に浮かせる収納を増やしてもあまり効果はありません。収納が足りない場合は、浮かせる収納の前にできることがあります。詳細は以下の記事で解説しています。
参考:【収納が足りない】狭い部屋でも収納力を増やす3STEPとは?

使う時に力が加わるもの:例えば、ハンドソープなどは浮かせる収納に向いてません。浮かせる収納は耐荷重が低いため使う時に力が加わるものは、浮かせても外れてしまいます。

重い物:浮かせる収納は耐荷重が低いため、重い物を浮かせても落ちてしまうことが多いです。例えば、中身がたっぷり入ったバックなどはあまり向いていません。

あまり使わないもの:浮かせる収納は、家の中で最も取り出しやすくしまいやすい収納場所になることが多いです。貴重なこの場所に、あまり使わない物を置いておくのはもったいないです。

次に浮かせる収納の使いどころを見ていきましょう。

浮かせる収納の使い所

浮かせる収納の使いどころは以下の3つに大まかに分けられます。

よく使う物:浮かせる収納は、収納場所の一等地です。この貴重な場所はできるだけ有効に使うべきです。「ハンディワイパー」などよく使う物に使いましょう。他にどんな物が浮かせる収納に向いているのかは以下の記事を参考にしてください。アイテムごとの収納場所の決め方を解説しています。
参考:【物の住所が決められない方へ】収納場所の決め方の完全ガイド

一時置き場:一時置き場とは、常に空いている自由に使って良い場所のことです。例えば、帰ってきた時にコートを一時的に置いておく場所として、浮かせる収納を使えば生活が便利になりはずです。一時置き場について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
参考:一時置き場に必須のルール2選!片付いた家でゆっくり時間を過ごそう

水回りでのカビ対策:水回りで浮かせる収納をすると、濡れている箇所が減るためカビのリスクを減らせます。

ここまでが浮かせる収納の基本です。次に、浮かせる収納をするのに揃えておきたいグッズを紹介します。

壁を傷つけずに浮かせる収納をするのに揃えておきたいグッズ

壁を傷つけずに浮かせる収納をするのに便利な道具を紹介します。

以下の道具があれば、欲しい時に簡単に浮かせる収納が作れるようになります。どれも小さいものなので浮かせる収納セットとしてどこかにまとめておくと便利です。(以下の道具+αが必要になるケースもありますが、ほとんどの場合は以下の道具のみで対応できます。)

ピンフック:石膏ボードにピンで止められるフックです。商品例

1円玉:ピンを押し込むために使います。十円玉とかおもちゃのコインなどでもOKです。

プレート付きフック:両面テープで貼り付けられるタイプのフックです。商品例

剥がせる両面テープ強力版:壁紙以外に使います。いろいろ失敗しつつ試した結果、「スコッチ® 超強力 なのに あとからはがせる両面テープ プレミアゴールド」に辿りつきました。

壁紙用剥がせる両面テープ:壁紙に使います。こちらもいろいろ失敗しつつ試した結果「ミズトレックはがせる 両面テープ壁紙用」に辿り着きました。

マステ:両面テープの粘着力調整に使います。

マグネットフック or 吸盤フック:基本はマグネットフックのみでOKです。水回りにマグネットがつかない場合に、吸盤を使いましょう。

タグファスナー:聞きなれないと思いますが、お店のタグについているコレです。引っかけにくい物に輪っかを作って、引っかけられるようにします。

ワイヤークリップ:例えば「ステンレスひっかけるワイヤークリップ」のようなものです。布類をひっかけるのに使います。

S字フック:いろんな場所で活躍します。

穴あけ用ドリル、穴あけパンチ:引っかけにくいものを加工して、引っかけられるようにします。あると便利ですが、活躍の機会も比較的少なく、お値段も高いので、最初はなくても良いかもしれません。

水平器:聞きなれない方もいるかもしれませんが、水平を図る道具です。例えば、「マグネット付ボックスレベルスタンダード」といった商品があります。これを使えば、床と平行に綺麗に取り付けることができます。必須ではありませんが、見た目にこだわりたい方は揃えておきましょう。

以上12点が浮かせる収納を作るのに、揃えておきたいモノたちです。次に実際に浮かせる収納をつくる方法を解説します。

壁を傷つけずに浮かせる収納を行う方法

浮かせる収納は、どこに浮かせるかで最適な方法が変わります

なお、今回紹介している方法は壁を傷つけない方法です。やり直しができるので、気軽に設置してみる勇気も大切です。

壁紙に浮かせる収納を作る方法

壁紙は最も難易度が高い場所です。ここでは、壁に取り付けたいものの重さ別に方法を変えましょう。

軽いものを壁紙に浮かせる方法(ポスター〜配線モール程度)

ポスター〜配線モール程度の軽いものを浮かせたい場合について解説します。

壁紙用剥がせる両面テープを使用しましょう。見た目にこだわらないなら、マステで止めるだけでも十分です。

次にもう少し重い物の場合を紹介します。

若干重い物を壁紙に浮かせる方法(額縁や軽めのホワイトボードなど)

額縁や軽いホワイトボード程度の軽いものを浮かせたい場合について解説します。

判断が少し難しい部分です。以下の2択から選びましょう。

壁紙用剥がせる両面テープを大きな面積に貼る:固定する力が若干弱いですが、見た目が最も良い方法です。出来るだけ大きな面積に両面テープを貼ることがポイントです。できるなら両面テープを裏面いっぱいに貼ることをオススメします。配線モール程度であれば、十分使える方法です。

剥がせる両面テープ強力版とマステを組み合わせる:見た目は悪いですが、固定する力は強いです。まず、マステを壁紙に貼りましょう。貼りたいモノよりも一回り大きな面積にマステを張ります。この面積が広いほど固定が強くなります。その後貼りたいものに強力な両面テープを貼って固定します。強力な両面テープだけだと、壁紙が剥がれてしまいますがマステを挟むことで壁紙を傷つけずに固定することができます。

次はもう少し重い物の場合を紹介します。

重い物を壁紙に浮かせる方法(コートや照明など)

コートなど重い物を浮かせたい場合を紹介します。

ピンフックを使いましょう。厳密には、壁に穴が空きますが、賃貸のガイドライン(*1)によれば、一般的には現状回復で請求されない範囲と判断されそうです。ただし、耐荷重には気をつけましょう。各フックの説明書を見れば耐荷重が必ず記載されています。

ピンフックのピンの部分だけ使えば壁つけの照明や、ちょっとした棚を作ることも可能です。前の家ではピンフックのピンの部分と、IKEAの照明(KALLBLIXT)を組み合わせて使用していました。引越し時にも原状回復費用は請求されませんでした。

*1 : 住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について – 国土交通省. (2024). Retrieved 28 January 2024, from https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html

ここまでが、壁紙に浮かせる収納を作る方法です。次に壁紙が貼っていない壁に浮かせる収納を作る方法を解説します。

壁紙ではない壁に浮かせる収納を作る方法

棚の壁などの、比較的傷つきにくい壁に浮かせる収納を作る方法を紹介します。

この場合はとてもシンプルで、剥がせる両面テープ強力版を使用すればOKです。この両面テープは壁紙は傷つけてしまいますが、それ以外の場所であれば、ほとんどの場合綺麗に剥がすことができます。

次に水回りに浮かせる収納を作る方法を紹介します。

水回りに浮かせる収納を作る方法

マグネットがつく場合はマグネットを使用し、つかない場合は吸盤を使いましょう。

なお、水回りでは両面テープの使用は避けましょう。水回りでは物を動かせることが重要です。物を固定してしまうと、固定した隙間や角に水がたまり、そこがカビの発生源となります。水回りはできるだけフラットな状態にしておく方が清潔です。

掃除を楽にする目的なら、無理に浮かせるよりも、モノを減らすことと、ちょこちょこお手入れが出来る環境を整えることが大切です。

また、出来るだけ高い位置に浮かせることで、カビのリスクを抑えることができます。肩より上まで浮かせられば、ほぼカビません。

ここまでの方法で、家中どんな場所でも浮かせる収納ができるようになりました。最後に、浮かせたいアイテム側の工夫を紹介します。

引っかけにくいものを工夫する

浮かせたいアイテムが引っかけにくいものだった場合の以下のように工夫すれば、浮かせることができます。

  • 布やスポンジはワイヤークリップで挟む
  • ティッシュなどは箱に穴を開ける
  • ブラシなど穴はあるけどフックの形と合わない場合は、タグファスナーで輪を作る
  • ヘルメットやコートなど大きいものはハンガーを使う
  • いちいち加工するのが面倒な小物は箱ごと浮かせる

以上が、壁を傷つけずに浮かせる収納を行うテクニックです。ここまでのテクニックを組み合わせれば、ほとんどのものはを浮かせられます。

次に我が家でやってよかった収納事例を紹介します。

やって良かった我が家の浮かせる収納の成功例

浮かせる収納を始めて長い我が家ですが、そもそも数々の失敗の歴史がありました。そんな我が家のやってよかった浮かせる収納の成功例を紹介します。

リビングにホワイトボードを壁掛けしてタスク管理

リビングにホワイトボードを壁掛けしています。ゴミ捨てや、買い物、各種書類の作成・提出や支払いなどのタスク管理をしています。

元々デジタルでタスク管理をしてましたが、子供の前でスマホやパソコンを開くと必ず「お手伝い」しに来て、あらゆるボタンを押しまくります。こうなると、未完了タスクが完了になったり、そもそもアプリを開かせてくれずyoutubeを見ることになったりと、そもそも何をメモしようとしていたかすら覚えていることすら困難です。(全国のママ・パパはわかってくれるはずです。)

これが、ホワイトボードなら、子供も届かない場所にあり、アプリを開く一手間もありません。とっても快適です。

なお、固定はマステの上から強力な両面テープを貼る方法で行ってます。落ちてくることもなく安定してます。

場所を問わず浮かせたい「ハンディワイパー」

ハンディワイパーを各部屋においています。これのおかげで、気になった時に、すぐホコリ掃除が出来るようになります。

壁の状態に合わせてフックを取り付けて、タグファスナーをつければどこでも吊るせます。

キッチンスポンジを高く浮かせる

我が家はメッシュクロスをワイヤークリップで吊り戸棚の取手に浮かせてます。

濡れていてもすぐに乾くため、カビとは無縁です。

出来るだけシンクの上の高い場所に浮かせることで、乾きやすい環境にすることがポイントです。

ラップをマグネットで冷蔵庫に貼り付け

無印のラップケースとマグネットシールで冷蔵庫の横にラップを貼り付けてます。

戻す時に手が滑って落ちてしまうのが玉にキズですが、取り出しやすさ、戻しやすさは最高です。

ティッシュを壁掛け

ティッシュも各部屋に浮かせる収納してます。こうすれば、常に手の届く場所にティッシュがある環境が作れます。

フックを壁にあった方法で固定し、ティッシュボックスの裏側に穴を開けてひっかけてます。大体のティッシュは裏側に穴を空けられるようになってます。

ティッシュの箱そのままの見た目なので、あまり綺麗ではありませんが、交換が楽なのでこの方法にしています。

見た目をきれいにしたい方はそれ用のケースもあります。
参考:マグネット ティッシュケース レギュラーサイズ タワー,山崎実業

玄関にコート、帽子、マフラーなどを壁掛け

服の一時置き場用に玄関にピンフックとハンガーを壁掛けしています。

コートや、帽子、マフラーなど、部屋では着ないけど、外に出る時に玄関で着たい物をここにかけてます。

出かけるときに玄関で着て、帰ってきたらここに戻します。そして夜に次の日に着るものを準備しておくことで、生活うまく回るようになりました。

玄関に靴ブラシ、服ブラシを掛けておく

玄関ドアにはマグネットフックを使って、靴用と服用の2種類のブラシを引っかけています。

「やりたくないことは取り出しやすい場所に」という原則の実践例です。

服や靴を定期的にブラシかけるのは手間だと思いがちですが、この方法なら帰ってきた時に気軽にブラシかけができるので、コートや革靴の寿命が伸びた実感があります。

浴室の全てを浮かせる

浴室はカビ対策として、全てを浮かせてます。浴室はカビ知らずの状態を維持できてます。

おもちゃ、シャンプーボトルなどは、ワイヤーバスケットを使うと便利です。浴室にあるバー、S字フック、ワイヤーバスケットを活用して小物をぶら下げれば、8割程度は浮かせることができます。

バーだけでは物をぶら下げるスペースが足りなかったため、強力マグネットフックとワイヤーバスケットを追加で設置してます。マグネットが弱いとずり落ちるので出来るだけ強いマグネットにしましょう。

ボディタオルは、マグネットフックに直接かけています。

椅子は重く大きいので、マグネットで浮かせるのは難しいアイテムです。そのため、浴槽にひっかけるタイプの椅子を選びましたが、現状カビることなく使用できています。

以上が、我が家でやってよかった事例です。最後に本記事のまとめに移ります。

まとめ:壁を傷つけずに出来る浮かせる収納で、暮らしを快適にしよう!

今回は壁を傷つけずに浮かせる収納を作る方法について解説しました。

壁を傷つけずに浮かせる収納を作るポイントは以下の通りです。

壁を傷つけずに浮かせる収納を作る方法
  • 壁紙の場合:重さ別に、壁紙用剥がせる両面テープ、マステ+強力両面テープ、ピンフックを使い分ける
  • 壁紙ではない壁の場合:強力タイプの剥がせる両面テープを使う
  • 水回りの場合:マグネットか吸盤を使う。両面テープは避ける。

これらの方法に慣れてしまえば、家中どこでも浮かせ放題になります。道具もそんなに高くありません。まずはティッシュ一箱浮かせてみてください。

以上、hiroでした!

「浮かせる収納だけじゃなく、収納作りの基本を学びたい」という人に読んで欲しい記事がこちら!

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